『苦味』の魅力たっぷりの北海道発国産トニックウォーター「KUMI(クミ)」

この記事の著者

浅見 萌子

可愛い洋服とコスメ、KPOPアイドルが好きです!
好きなお酒はジントニック、ジンバック、チャイナブルー。
おしゃれで綺麗な色のお酒が好きです。
女の子が知りたくなるジンの魅力を沢山お届けします♪

窓メーカーが開発!『苦味』に焦点を当て試行錯誤の末、完成した国産本格派トニックウォーター!

BITTER POPS COMPANY(本社:北海道札幌市 代表:中澤浩司)が2024年7月8日より『苦味』に焦点を当てた新商品、北海道発国産トニックウォーター「KUMI(クミ)」の出荷を開始、同時にオンラインショップでも販売をスタートしました。

ラベルの柄や色味、こだわりのロゴもシンプルで可愛く、味はどれもすっきりして本格派。男女問わず是非おすすめしたいトニックウォーターです。なんと開発したのは北海道の窓メーカー?!

開発の裏話にも触れつつ紹介していきたいと思います♪

トニックウォーターとは?

一般的に、「甘味」と「苦味」が加えられた炭酸水を指すものです。

そのまま炭酸飲料として飲まれるほか、「ジントニック」でお馴染み、お酒の「ジン」との相性が非常に良いです。

トニックとは「強壮」という意味で、元々は医療用目的で作られたと言われています。

苦味料である「キニーネ」を使用したことが起源で、本格的なトニックウォーターには「*キニーネ」が含まれています。

*キニーネ

キナの木から得られる化合物で、抗マラリア薬として用いられている。

なかでも「苦味」に焦点を当てたトニックウォーター

五味には甘い、塩っぱい、酸っぱい、うまい、そして「苦い」があります。

「KUMI」は、キニーネの苦味をベースに、『苦味』の魅力を追求したトニックウォーターです。

「苦味」と買いて「くみ」と読む。 また、様々なお酒と「組み(くみ)合わせ」て新しい感動を生み出したいという想いも込められています。

BITTER POPS COMPANYの『苦味』を追求する旅

札幌市手稲区の工業地帯にある窓メーカー「株式会社プラスト」。断熱、防音、省エネに優れた「内窓プラスト」というヒット商品の販売会社である。

同社の代表取締役である中澤浩司は、『苦味』を追求する飲料ブランド”BITTER POPS COMPANY”を立ち上げ本格的にトニックウォーターの開発事業を開始する。

中澤浩司は「窓のお悩み相談室キタマド」というBtoC事業(等身大のキャラクターが北海道民の窓のお悩みに答えてくれるWEBサービス)をきっかけに、「この工場で働きたい」と元気が出るような事業が出来たら…と考え、子育てや体力的にきつい人でも働きたい時に働ける、自社でコントロールできるような新たなビジネスを模索していた。

そんな時に大きな影響となったのがクラフトジンを造っている兄の存在だった。兄自身もバックオフィスを担い、兄弟で力を合わせて2021年に東京八王子蒸留所を立ち上げた。

空前のクラフトジンブームといっても過言ではない日本の今。クラフトジンが増える一方でトニックウォーターの種類は少ない。そこで中澤は日本の繊細なクラフトジンに合うトニックウォーターの製造を開始することとなる。

☆中澤兄が手掛けるトーキョーハチオウジン☆

ジンのスタンダードとも言えるロンドンドライジンに引けを取らない「トーキョードライジン」をここ東京八王子で、という代表者(中澤の兄)の想いから生まれた「長く愛される」新しいスタンダードを目指したジン。中澤兄のアイデンティティを作り上げた、自身の音楽と飲食業に共通する「お客様を楽しませ、幸せな気持ちをもたらすことができる」ということ。それを東京八王子蒸留所で生み出せたら、そんな想いがこの一本には詰まっている。

トロンボーン演奏者でもある中澤兄の、音楽的視点と思考、そこに見事に重なり合ったトーキョーハチオウジンは、オーケストラが指揮のタクトにより様々な音を重ね、ハーモニーを生み出し楽曲を表現するように、味と香りが響き合い深まりながら広がりを見せます。

(引用元:トーキョーハチオウジン公式サイトhttps://hachio-gin.jp)

中澤兄弟

画像左から 中澤浩司氏 中澤眞太郎氏

      弟(浩司氏)       兄(眞太郎氏)

  (BITTER POPS COMPANY公式インスタグラムより)

順風満帆にはなかなか行かず

事業を始めるにあたり、商品開発と並行しながら自社倉庫を工場へと改築し、資材や機械を購入して製造体制を整える必要があった。

改築の様子(BITTER POPS COMPANY公式インスタグラムより)

こだわりのクリーンブース(BITTER POPS COMPANY公式インスタグラムより)

*クリーンブースとは、清潔に保たれている工場において「より清潔な状態を保つ部屋」のことです!

また、トニックウォーターは瓶詰めの仕様が多いが、国内の瓶の種類がそもそも少ない上、理想的な瓶のフォルムが国内で量産されていない状況だった。

参考になる類似事例もなく、たとえば栓をする王冠も、輸入をしては質がイマイチ、規格がそもそも瓶の形状に合わないなんてこともあり、他にも製造の機械は全て海外製で発注するのにも届くのにも時間や手間がかかる。ようやく届いたかと思えば一部が破損していたり仕様と異なっていたり、はじめのうちは修理や改善を余儀なくされたという。

しかしそこはメーカー。持ち前の技術力で対応することが出来た。

完成品のロゴと王冠(BITTER POPS COMPANY公式インスタグラムより)

キニーネを日本で初めて輸入

トニックウォーターを試作する上で、ルーツであるキニーネの存在は欠かせないもの。キニーネを含んでいるものは、食品添加物ではキナ抽出物とキナ香料の2種類がある。日本ではこれまでキナ抽出物の輸入実績が無かったため既存添加物リストから消えるという話もあった。

「キニーネは医薬品なので厚生局に問い合わせてください。」と、厚生局に問い合わせると「食品なので検疫所に問い合わせてください」とたらい回しにされたと言う。

なんとか手に入ったキニーネはとても苦く、「これが美味しくなるのか」と、中澤はその苦味を美味しくするための旅に出かけた。

キニーネの輸入にとどまらず、ありとあらゆる苦味成分を輸入しては混ぜたり引いたり。研究を繰り返し、甘味や香りにもこだわってトニックウォーターを製造している。

苦味を立てれば他も立てよ

「苦味」を追求すればするほどトニックウォーターに欠かせない「甘味」や「香り」も気になった。はじめは伝統とローカル性を活かし北海道の天然砂糖に注目した。「トニックに合う糖とはなんなのか?人口甘味料や遺伝子組み換え甘味料を使わずして、しつこい甘さのないものが作れるのか?」糖を研究している会社から講習も受け、「甘味」について、また香料と酸味についてもまだまだ追求の旅は終わらない。

「ジンにはない味の要素を補い、しかし邪魔はせず自然でジンの香りと合わせて納得できるような味わい作りを目指しています」

目指しているのは『名脇役』となるトニックウォーター

「あくまで主役はジンなどの蒸留酒。トニックウォーターは脇役であり、ジンを引き立てるものであるべき」第一線で活躍されている札幌のバーテンダーからいただいた言葉で、兄と一緒に思い描いたトニックウォーターの完成イメージに一番しっくりくる言葉です。と中澤は言う。

香りが強すぎるものや苦味のイメージがお酒と合わないものは避け、また、甘味ばかりが先行しない優しい味に仕上がっている。

『KUMI』には3種類ある

シンプルさを追求したPLAIN、ほんのり花の香りがするPINK、ワームウッド(ニガヨモギ)の香りが濃く感じられるBOOSTの三種展開。

それぞれのボトルの色にも、ボトルの上の王冠にもBITTER POPS COMPANYならではのこだわりが詰まっています。

ここからは三種それぞれの特徴と魅力をお伝えします。

KUMI TONICWATER -PLAIN-

甘味:★★★☆☆

苦味:★★★☆☆

酸味:★★★☆☆

キナの苦味をそのままに、レモンピールとダイダイの香りで全体的に優しくシンプルな味わいです。果実や香草との相性もよく、カクテルに使用することでジンの香りをより一層引き立てます。

黄色のラベルはこのトニックに使われている柑橘類をイメージしたものだそうです。

トニックウォーターのまま飲んでみた感想

甘味も強すぎず、香りも強すぎず、ごくシンプルな風味です。程よい酸味で口あたりが非常にすっきりと爽やかに感じられました。

ジントニックにして飲んでみた感想

癖がなくすっきりとした風味がジンとマッチしてとても飲みやすかったです。今回はハーブチキンとサラダに合わせましたが、フレンチやイタリアン等、あらゆる料理とよく合いそうな印象です。癖がないので和食に合わせてみてもいいかもしれません。

KUMI TONICWATER -PINK-

甘味:★★★★☆

苦味:★★☆☆☆

酸味:★★★☆☆

ローズとルバーブがふわっと香る、華やかな風味です。

香りも酸味も強すぎず、ジンとの相性もばっちり。ノンアルコールドリンクとしてそのまま飲んでもフルーティーで美味しくいただけます。

トニックウォーターのまま飲んでみた感想

まずは香水のような柔らかな香りを感じました。味は甘味が強くやさしく、見た目のピンクも可愛らしいので特に女性におすすめしたい一本です。

ジントニックにして飲んでみた感想

ジンの風味が加わることで、そのまま飲むよりも少しだけ苦味を感じました。しかし、その苦味と香りが絶妙にマッチして「甘くて優しい」から少し「おしゃれ」な味わいになったように感じました。お酒好きな女性はもちろん、ジンを飲み慣れない方にもおすすめ。チョコレートやスイーツが好きな方は、一緒に飲んでみるのもおすすめです♪

KUMI TONICWATER -BOOST-

甘味:★★☆☆☆

苦味:★★★★☆

酸味:★★★☆☆

甘味が控えめな代わりに、ワームウッド(ニガヨモギ)の香りが強く感じられるトニックです。「苦味」がしっかり欲しい方、リキュールが好きな方など、お酒好きな方におすすめの一本です。

ほかの炭酸飲料やソーダ、お酒と組み合わせた際に独特の「苦味」を加え、「さらに美味しく」「さらに楽しく」格上げしてくれることが『BOOST』の名前の由来だそうです。

トニックウォーターのまま飲んでみた感想

3本の中で最も苦味が強く感じられました。

ですが味は基本的に優しく、薬草感も強すぎない「深い」味わいです。甘味はかなり控えめ且つ単体では香りがほとんどないのでお酒の香りを邪魔しない、という意味でお酒に合わせて飲むのが一番美味しくいただけるように感じました!

ジントニックにして飲んでみた感想

深い味わいはそのままに、ジンの味を最も引き出してくれているように感じます。合わせるお酒によってもかなり風味が変わり、確かにお酒上級者向けかな…?と感じましたので、好きな方は色々なお酒との組み合わせを楽しんでみてほしいです♪

新しい試み?!

現在BITTER POPS COMPANYの工場にはタンクが2つあるそうです。一つは「KUMI」のように「瓶」に製造されたトニックを充填するタンク、そしてもう一つはなんと「缶」に充填するタンクだそうです。

このシンプルな割材達を、将来的には様々なカクテルやクラフトジンに組み合わせ美味しいジントニックを「缶」で提供することも視野に入れているとのこと、BITTER POPS COMPANYのこれからが更に楽しみになりますね♪

まとめ

ジントニックには欠かせないトニックウォーター。なかでもビターな魅力に焦点を当てた「KUMI」そのままでも美味しく、また組み合わせは無限。

是非「KUMI」で自分だけのジントニックを楽しんでみてくださいね。

『GinYa MEDIA』公式YouTubeでも紹介しています!詳しく知りたい方はこちら↓