ふるさと納税の返礼品として注目や人気を集めているクラフトジンは、その土地ならではの素材をボタニカルに使用しているものが多く、個性豊かな味わいを感じることができます。
今回は、ふるさと納税で手に入る10種類のクラフトジンを紹介します。
クラフトジンの基本と選び方
クラフトジンは、小規模で独自の製法で作られるジンで、蒸留所によって個性が際立つ風味や味わいが人気を集めています。
ジンの基本は、ジュニパーベリーを主成分とし、さまざまなボタニカルを組み合わせることで独自の風味を生み出すことにあります。
ボタニカルは直訳すると”植物性の”と訳しますが、中には昆布など植物性とは違う素材も使われることがあるためジンの風味を作り出す”原材料全般”を指します。
選び方のポイントとして、まず自分がどんな風味を求めているかを考えましょう。
花やハーブの香りが好きな方はフローラル系のジンを、スパイシーな味わいを楽しみたい方はペッパーやシナモンを使ったジンがおすすめです。
また、アルコール度数や甘さ、飲み方(ストレートやカクテル)も選ぶ際の重要な要素です。
ふるさと納税の魅力
ふるさと納税とは、生まれたふるさとや縁のある土地、応援したい自治体に寄付ができる制度のこと。
寄付をすることで、住んでいる自治体の住民税の減額や所得税の還付を受けることができるうえに、寄付した自治体からは、感謝のしるしとして地域の名産品などが返礼品として届きます。
返礼品には、グルメや工芸品など地域の魅力が詰まった品が多く設定されています。
ふるさと納税でクラフトジンを選ぶ理由
ふるさと納税でクラフトジンを選ぶ魅力は、地域の特色を味わいながら、税金控除でお得に手に入れられる点です。
例えば、1万円の寄付で5,000円相当のクラフトジンを受け取れ、実質負担額は2,000円程度になることもあります。
この仕組みにより、地元特産のボタニカルを使ったジンをお得に楽しみつつ、自治体への貢献ができるのです。
ふるさと納税で手に入るクラフトジン10選
クラフトジンは、地域の特色を活かした独自のフレーバーが楽しめるため、近年人気を集めています。
そんな中、ふるさと納税を利用して、全国各地から厳選された国産クラフトジンを手に入れることができるのは、大きな魅力の一つです。
ここでは、ふるさと納税を通じて手に入るクラフトジンの中から、特におすすめの10選をご紹介します。
GOTOGIN the origin
長崎県五島市の返礼品は、五島市の小さな蒸溜所「五島つばき蒸溜所」で造られているクラフトジン「GOTOGIN the origin」
キーボタニカルには島に咲く椿の実を使用しています。
17種類のボタニカルを、素材ごとに実の割り方、漬け込むアルコール度数、カットの仕方を変え、それぞれ独自に蒸留してブレンドする製法を取り入れています。
芸術的な感性によってブレンドされたジンは、様々なボタニカルが調和したユニークでハーモニーな味わいです。
まずはストレートでアロマの香りを楽しむ飲み方がおすすめ。
香りを充分に楽しんだら、ジンソーダにするのもおいしい飲み方です。
エシカル・スピリッツ Ne10
東京都新宿区の返礼品は、東京都新宿区の蒸留所「エシカル・スピリッツ」が製造するクラフトジン「Ne10(エヌイーテン)」
ネオンを表す元素記号から生まれたNe10は、歌舞伎町の多様性を表現しています。
ボタニカルには、新宿区の伝統野菜「内藤とうがらし」をはじめとした10種類をブレンド。
内藤とうがらしの青唐辛子をふんだんに使うことで、青々としたスパイシーな香りが広がる大人の味わいとなっています。
個性のあるジンですが、どんなカクテルレシピでもおいしく仕上がり、料理との相性も抜群です。
クラフトジン瀬戸内 檸檬
広島県呉市の返礼品「クラフトジン瀬戸内 檸檬」は「レモンの美味しさがしっかり感じられる味わい」をコンセプトに造られたクラフトジンです。
ボタニカルにレモンと相性のいい緑茶を加えることで、より一層深い味わいのジンとなっています。
レモンの果皮を感じさせる爽快な香りと、ほのかな甘みと苦みのバランスが絶妙。
ソーダ割りで爽やかに、さっぱり楽しむ飲み方がおすすめです。
JIN7
鹿児島県指宿市の返礼品は大山甚七商店の蒸留所で製造される「JIN7」です。
キーボタニカルには「辺塚だいだい」を使用。
辺塚だいだいは橙とは別の品種で、10月初旬に1度だけ収穫される貴重な柑橘です。通常の橙に比べて、小ぶりでライムにも似たような独特な香りがあります。
ベーススピリッツにもこだわり、大山甚七商店の芋焼酎を使用。
爽やかなライムと甘くフルーティーな香り、個性的なハーブの味わいのあとに、芋の余韻を感じられる味わいとなっています。
生ライムを使ったカクテルにして飲む飲み方もおすすめです。
CRESCENT (クレセント)
熊本県人吉市の返礼品「CRESCENT」は、ベーススピリッツに繊月酒造で丁寧に製造された米焼酎を使用しています。
商品名であるCRESCENTは英語で「繊月(三日月)」という意味。
ボトルには輝く三日月がデザインされています。
9つのボタニカルのうち、生姜、ユズ、甘夏、茶葉、ヒノキの5つの素材は熊本県産の良質な原料を使用。
日本人の持つ繊細さが表現された、複雑でありながら上品でバランスのよい味わいのクラフトジンです。
ネイビーストレングス
沖縄県西原町の返礼品「ネイビーストレングス」はベーススピリッツに泡盛を使用しています。
アルコール度数が57%と一般的なクラフトジンより高く、濃厚な味わいを楽しめます。
ボタニカルには、沖縄産のカラキやカーブチーなどを使用し、フルーティーでスパイシーな味わい。
ジンジャーやクローブを使用しているので、ジンバックやジンコークで飲むのもおすすめです。
ステンレスタンクを使用する蒸溜所が多い中、製造元の石川酒造場では現在も甕(かめ)で仕込み、貯蔵をしています。
その年に収穫された素材によって、毎年味と香りが変わる、数量限定品です。
blanc ブラン
石川県金沢市の返礼品は「blanc(ブラン)」
金沢市にあるブリュワリー「ORIENTAL BREWING」が、ビール製造で培った醸造技術を活かし、原材料の調達から発酵管理、蒸留までを一貫して行っています。
「blanc(ブラン)」という名前には、白(blanc)と糠(bran)という2つの意味が込められています。
日本酒造りにおいて、本来削られて使われない酒米の白糠を使用することで、お米由来の優しい甘みとボタニカルの香りを楽しめる味わいとなっています。
クラフトジン欅
宮城県の返礼品は「クラフトジン欅」
宮城県産のセリ、柚子果皮、茶葉、ぶどう果皮を、それぞれ素材に合わせて単独で蒸溜することでより繊細な味と香りを抽出しています。
芳醇な柚子の香りとジュニパーベリーの味わいに、清涼感のあるセリの風味が見事に融合した味わい。茶葉の香ばしさと苦みが全体に引き締まった印象を与えてくれます。
おすすめの飲み方はジントニック。
和食やお刺身などの料理とも相性抜群です。
1.8Lの大容量なので、大人数でもたっぷりと楽しむことができます。
PACHIPACHI GIN
愛媛県新居浜市の返礼品「PACHIPACHI GIN」
日本を代表する温州みかんブランド「真穴みかん」の果実、花、新芽などを含む8種類のボタニカルを素材ごとに蒸留し、ブレンドしています。
口に含むとみかんの香りが広がり、みかん畑のさわやかな風味を楽しめます。
新居浜市に残る唯一の蔵元である近藤酒造が、果実の販売会社と共同して開発した愛媛県初のみかんジンとなっています。
南部美人 クラフトジン
岩手県二戸市の返礼品は「南部美人 クラフトジン」
二戸市の名産であり、日本一の生産量を誇る「浄法寺漆」をボタニカルに使用している貴重なクラフトジンです。
漆を使ったジンは日本でも初めての商品。
漆を一度炙って使用することで、香ばしい香りとスモーキーな香りを感じるよう工夫されています。
ジュニパーベリーの爽やかでスパイシーな味わいと、漆のウッディでスモーキーな味わいが混ざり合い、長い余韻を楽しめるクラフトジンです。
【番外編】 GEEK STILL オリジナルクラフトジン製造権
山梨県甲州市の返礼品は、なんとオリジナルクラフトジンの製造権です。
AMRTA GINの製造でもおなじみの蒸溜所「GEEK STILL」で、フルーツやハーブなどの好みのボタニカルを合わせてオリジナルのクラフトジン約500本を造ることができます。
ボタニカルには、フルーツ王国山梨ならではの桃や花梨などの選択も可能。
どんなボタニカルとも相性のいい山田錦100%の日本酒由来のベーススピリッツに、こだわりの単一蒸溜製法で丁寧に造り上げられるたったひとつのオリジナルクラフトジンです。
ふるさと納税を活用してクラフトジンを手に入れよう!
ふるさと納税を活用して、手に入れることのできるクラフトジンを10選紹介しました。
それぞれの土地ならではのボタニカルとジュニパーベリーの織り成す風味を楽しみながら、土地に思いをはせる時間は素敵な時間になりますね。