個性豊かなボタニカルが香るクラフトジンは、カクテルにするとまた違った味わいが感じられます。
今回は、自宅で気軽に、バーでは本格的に楽しめるクラフトジンを使ったカクテルを紹介していきます。
使用するクラフトジンによる違いや、バーテンダーによる違いを楽しむのもいいですね。
クラフトジンの飲み方
40%前後ある高アルコールのジンは飲み方も多様です。
ロックやストレート、ソーダ割りなどのシンプルな楽しみ方はもちろん、カクテルのベースとしても人気があります。
甘味の少ないスピリッツであるジンに甘さを加えることで、お酒が苦手な方や女性にも人気のカクテルとなります。
個性豊かなジンをカクテルにすることで、より幅広い人が楽しめる飲み方になります。
自宅でおいしいカクテルを作るコツ
クラフトジンを使ったカクテルは、バーだけでなく自宅でも気軽に楽しむことができます。
3つのポイントを意識するだけで、ひと味違ったカクテルが自宅でも味わえます。
ぜひ参考にしてみてください。
市販の氷を使う
カクテルに使う氷は、自宅で作る氷ではなく市販のロックアイスの使用がおすすめ。
自宅で作る氷は溶けやすく、カクテルが水っぽくなる原因になります。
見た目にも美しいロックアイスを使うことで、気分も高まりますね。
グラスや材料を冷やしておく
とても簡単で重要なコツが、ジンや割り材、グラスをあらかじめ冷やしておくこと。
カクテルが薄まったりぬるくなるのを防ぎ、おいしさがアップします。
カクテルに合わせてグラスを選ぶ
カクテルを楽しむグラスにはさまざまな種類があります。
ロンググラスは炭酸が抜けにくく、大きな氷が入るロックグラスは氷が溶けにくいのが特徴です。
カクテルに合わせてグラスを変えることで、さらに本格的に楽しむことができます。
人気のカクテル5選
ジントニック
ジンの持つ個性的な香りにトニックウォーターの甘味と苦味が合わさったさっぱりとしたドライな味わいの定番カクテル。
バーテンダーの名刺代わりのカクテルといわれるほど、シンプルでありながら奥深いカクテルです。
材料
ジン 45ml
トニックウォーター 130ml~180ml
ライム
作り方とポイント
たっぷりの氷にジンとトニックウォーターを注ぎます。
炭酸が抜けないように、そっと混ぜるのがポイント。
おすすめのクラフトジン「クラフトジン 欅」
商品名 | クラフトジン 欅 |
蒸留所名/メーカー名 | 株式会社MCG |
生産国 | 日本 |
使用ボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダーシード、柚子果皮、セリ、茶葉、ぶどう果皮 |
度数 | 42% |
容量 | 700ml/1800ml |
宮城県の大地で育まれた厳選素材をボタニカルに使用した「欅」
乾燥素材をボタニカルに使うクラフトジンが多い中、欅は独自のフリーズ&ドリップ製法を採用し、新鮮な素材本来の香りを引き出しています。
フレッシュな柚子の香りとジュニパーベリーの甘味、ベースにはコリアンダーシードとブドウの風味を感じ、茶葉のさわやかな苦味が全体を引き締めています。
ジントニックにすることで、最大限の魅力を発揮するように仕上げられているクラフトジンです。
ジンバック
ジンバックは、ジンをジンジャーエールで割り、レモンジュースを加えたカクテル。
ジンの爽やかな風味に、ジンジャーエールの刺激的な甘さとレモンの酸味がマッチした、甘酸っぱく爽やかな味わいが特徴です。
辛口のジンジャエールに変えたり、レモンジュースの量を変えたりすることで、幅広いアレンジが可能です。
レモンジュースをライムジュースに替えると、ジンライムやドラゴンフライと呼ばれるカクテルになります。
材料
ジン 45ml
レモンジュース 15~20ml
ジンジャーエール 180ml
作り方とポイント
たっぷりの氷に、ジン、レモンジュース、ジンジャーエールを注ぎます。
ジンを入れた段階で一度マドラーで混ぜることで、ジンがしっかりと冷えてひんやりとした口当たりを楽しむことができます。
仕上げにカットレモンを飾れば、より本格的です。
おすすめのクラフトジン「Yoshida’s CRAFT GIN 荒濾過」
商品名 | Yoshida’s CRAFT GIN 荒濾過(ヨシダズ クラフトジン あらろか) |
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蒸留所名/メーカー | 西吉田酒造株式会社 |
生産国 | 日本 |
ベーススピリッツ | 麦焼酎 |
使用ボタニカル | ブラックペッパーミント(福岡県八女産)、カモミール(福岡県八女産)、ジュニパーベリー、杉(大分県日田市産)、陳皮(福岡県産) |
度数 | 40% |
容量 | 700ml |
創業130年の焼酎蒸留所が、本格焼酎の製造技法である「荒濾過濁り製法」を活用して造り出した日本初のクラフトジンです。
白い花と清涼感のあるミントやボタニカルの香りが楽しめるアロマティックなジン。
ジンバックにしてミントやローズマリーを添えると、香りのアクセントになりおすすめです。
オレンジブロッサム
ジンのボタニカルな香りにオレンジジュースの甘みと酸味が調和し、フルーティーで飲みやすい味わいが特徴です。お酒初心者にも親しみやすく、リフレッシュしたい時や軽めのカクテルを楽しみたい時におすすめです。
また、使用するジンの種類やオレンジジュースの割合を変えることで、甘さや香りの強さを調整できます。カクテルの基本を押さえつつ、自分好みの味にアレンジしてみるのも楽しいでしょう。
材料
ジン 45ml
オレンジジュース 適量
作り方とポイント
氷の入ったグラスにジンとオレンジジュースを注ぎます。
しっかりとマドラーで混ぜ合わせるのがポイント。
オレンジの輪切りやオレンジピールを飾ることで、ぐっと本格的になります。
おすすめのクラフトジン「エシカル・スピリッツ CACAO ÉTHIQUE」
商品名 | CACAO ÉTHIQUE(カカオ・エシーク) |
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蒸留所名/メーカー | エシカル・スピリッツ株式会社(東京リバーサイド蒸溜所) |
生産国 | 日本 |
ベーススピリッツ | 酒粕焼酎(秋田県の地酒「飛良泉」) |
使用ボタニカル | ジュニパーベリー、カカオハスク |
度数 | 45% |
容量 | 375ml |
秋田県の地酒の酒粕焼酎をベーススピリッツに、ジュニパーベリーとカカオハスクのボタニカルのみで仕上げたクラフトジン。
カカオハスクとは、チョコレートづくりにおいて廃棄されてしまうカカオの皮の部分です。
香りを最大限に引き出す蒸留方法で造られ、香ばしさや香りからくる甘い余韻とオレンジジュースの相性が抜群です。
ネグローニ
爽やかなジンとカンパリのほろ苦さ、スイートベルモットの甘い風味が複雑に混ざり合うカクテル。
スピリッツをリキュールで割っているのでアルコールは高め。
ハーブや薬草などの風味が好きな人におすすめのカクテルです。
材料
ジン 20ml
スイートベルモット 20ml
カンパリ 20ml
作り方とポイント
氷の入ったロックグラスに、ジン、スイートベルモット、カンパリを入れて軽く混ぜます。
仕上げに輪切りのオレンジを添えて華やかに。
ジンの量を倍量にすると、すっきりと爽やかなネグローニになり食前酒にもおすすめです。
おすすめのクラフトジン「ストックホルム ブランネリ ネグローニ ジン」
商品名 | Stockholms Bränneri Negroni Gin(ストックホルム ブランネリ ネグローニ ジン) |
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蒸留所名/メーカー | Stockholm Distillery AB(ストックホルム ディスティラリー AB) |
生産国 | スウェーデン |
使用ボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダー、オレンジピール、ロングペッパー |
度数 | 43% |
容量 | 500ml |
ストックホルムブランネリが造られているストックホルム蒸留所は、ストックホルム初の小さな蒸留所。
そこで造られる「ストックホルム ブランネリ ネグローニ ジン」は、ジュニパーベリー、オレンジピール、ロングペパーをボタニカルに使用し、ネグローニに深い味わいをもたらすように造られたジンです。
マティーニ
カクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」
古くから親しまれてきた歴史あるカクテルです。
バーテンダーによって味が変わるのもマティーニの特徴。
苦味のある味わいは、ゆっくりと過ごす大人の時間を演出します。
材料
ジン 45ml
ドライ・ベルモット 15ml
オリーブ 1個
作り方とポイント
ジンとドライ・ベルモットを混ぜ合わせ、仕上げにオリーブを添えます。
自宅で作る時はシェイカーでなくミキシンググラスで混ぜてもおいしく仕上がります。
同じレシピでオリーブの代わりにカクテルオニオン(玉ねぎの酢漬け)を添えるとギブソンというカクテルになります。
おすすめのクラフトジン「香立 KODACHI 」
商品名 | 香立 KODACHI(こうだち) |
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蒸留所名/メーカー | 富士白蒸留所(中野BC株式会社) |
生産国 | 日本 |
使用ボタニカル | ジュニパーベリー、スギの葉、ヒノキの木、温州みかんの皮、レモンの皮、山椒の種 |
度数 | 47% |
容量 | 700ml |
ボタニカルに和歌山県産の素材を使用したクラフトジン。
スギの香りとヒノキの香りが広がり、味わい深いマティーニに仕上がります。
口の中に残る長い余韻を楽しめるクラフトジンです。
クラフトジンを使ったカクテルを楽しもう
クラフトジンを使った人気のカクテルを紹介しました。
個性豊かなクラフトジンをカクテルにすることで、さらに楽しみ方が広がりますね。
自宅で楽しむ際には、割合を変えてアレンジをするなど、自分好みのカクテルを見つけて楽しみましょう。