女性が飲みやすいフルーティなおすすめジン5選!

この記事の著者

黒田 侑

グルメやお酒、旅と自転車を愛するライター。おいしいものを知り、伝えることは何よりの楽しみです。現地に足を運んだり、直接お話を伺ったりする取材記事も得意としています。

皆さんはジンというお酒を知っていますか?

近頃は食中酒として知られるようになり、注目を集めています。

バーや居酒屋だけでなく、コンビニの店頭にも並ぶようになりましたよね。

「興味はあるけれど、なかなか飲む機会がない……」そんな女性も多いかもしれません。

そこで、あまりジンを飲み慣れていない女性でも、できるだけ飲みやすいフルーティなジンをご紹介します。

ジンを知ることで、お酒を楽しむときの選択肢に加えてもらえればうれしいです。

ジンは女性でも楽しめる?

ジンとは、ジュニパーベリーをはじめとした、ボタニカル(スパイスやハーブなど)で風味づけをした無色透明な蒸留酒です。国によっても異なりますが、アルコール度数は40度前後もある、強いお酒です。

あまり強いお酒はたしなまない、という女性もいるでしょう。

ですが、飲み方を工夫することで、ジンの華やかな香りやフルーティな味わいを気軽に楽しめます。

食事に合わせやすく、奥深い魅力を持ったジンについて簡単にご紹介しましょう。

ジンはどんなお酒?

ジンといえば、ジン・トニックやマティーニなど、“カクテルのベースとして選ばれるお酒”そんな印象を持つ方が多いのではないでしょうか。

もちろんカクテルによく用いられますが、ジンの特徴はそれだけではありません。

ジンについて、もう少し掘り下げてお話しします。

ベースは穀物の蒸留酒

ジンとは、4大スピリッツのうちのひとつです。

大麦やトウモロコシなど穀物を発酵させ、醸造したものを蒸留させた「ベーススピリッツ」という度数の高いお酒に「ジュニパーベリー」というセイヨウネズの球果で風味づけをしたものが、ざっくりとしたジンの定義です。

ジュニパーベリーに加え、スパイスやハーブなどさまざまな植物を漬け込み、それらで風味づけをする…ここに、ジンの個性があるのです。

16世紀頃にオランダで生まれ、イギリスに定着。

紆余曲折を経て、アメリカでカクテルベースとして不動の地位を確立したジンですが、現在は小規模蒸留所によるジンづくりがブームとなっています。

小規模生産されるクラフトジン

クラフトジンとは、2011年頃から世界中でブームとなりはじめた、小規模蒸留所で造られたオリジナリティや作り手のこだわりがあるジンのことです。

使う素材に制限はなく、それぞれの醸造所や蒸留所が独自のレシピを持っています。自由に個性が出せるところが、クラフトジンの魅力だといえるでしょう。

種類の多いクラフトジンには、自分のとっておきを見つける楽しみもあります。

世界の代表的なジンの種類3つ

世界で広く飲まれている、ジンの種類についてもご紹介します。

ドライ・ジン

一般的にジンと呼ばれるお酒は、ほとんどこの「ドライ・ジン」を指しています。広義のジンとほぼ同じですが、中でも甘みのない辛口なジンのことをこう呼びます。

主な産地がイギリスであるため「ブリティッシュ・ジン」や「ロンドン・ジン」と呼ばれることも。

手に入りやすく、カクテルベースとしても頻繁に用いられています

ジュネヴァ

オランダ発祥のジンです。これが広義のジンの原点であり、イギリスに伝わり現在のジンの元となる、始祖とも呼ぶべき存在です。

伝統的な製法を用いていて、蒸留回数はイギリスの製法より多め。そのため、穀物由来のコクを残したモルトウイスキーのような風味が特徴です。

シュタインヘーガー

ドイツのお酒です。ジュニパーベリーを発酵・蒸留して造られ、ジンの製法とは異なります。「ドイツのジン」と呼ばれますが、厳密に言うとジンではなく、蒸留酒の一種です。

ドライ・ジンよりもマイルドな味わいが特徴で、甘みがありますよ。ドイツでは食前酒として楽しまれています。

おすすめのジンの飲み方は?

さまざまな特徴や風味を持つジン。もっと気軽にジンを楽しむためにも、飲み方をいくつか知っておくといいでしょう。

好みや気分に合わせて、ジンを変化させてみてはいかがでしょうか。

ストレート

ジンそのものの味わいや香りを楽しみたいなら、ぜひストレートで。そのまま飲むと度数がきついため、必ずチェイサーを用意するのがおすすめです。

ロック

ストレートでいくのは心配…という人は、大きめの氷を用意して、ロックでいただくといいですよ。

時間をかけてゆっくり楽しめば、氷が溶けるにつれて口当たりや味わいも変わってきます

どちらの飲み方も、銘柄の個性を感じさせてくれるはずです。

ソーダ割りで

近年特に人気なのが、炭酸水で割る飲み方です。

ジンの味わいは変えずに、無糖の炭酸がアルコール感を薄めてさっぱりとした口当たりに変えてくれます。

食中酒としても、口の中をすっきりさせてくれるのでいいでしょう。特に、油っこい料理や味の濃い料理と合わせると、おいしさが引き立ちます。

カクテルで

ジントニック

代表的なもののひとつが、ジン・トニックです。

おしゃれなバーでも気軽な居酒屋でも、比較的目にすることの多いジンベースのカクテル。

ジンをトニックウォーターで割ったもので、お店によってはカットレモンやカットライムとともに提供されます。

トニックウォーターそのものに甘みと柑橘の風味があるので、辛いお酒があまり得意でないという人でも飲みやすい味わいです。

マティーニ

また、マティーニも有名なジンベースのカクテルのひとつです。

ジンとベルモット(白ワインにスパイスを加えたフレーバードワイン)をカクテルグラスに入れ、オリーブの実を飾ります。

バーテンダーの腕が試されるカクテルとして有名です。

こちらはアルコール度数が高めのカクテルになるため、飲みすぎには注意が必要です。

女性におすすめのフルーティなジン5選!

だんだん、ジンを飲んでみたいと感じているのではないでしょうか。

さっそく、女性にも飲みやすいフルーティなおすすめジンをご紹介します。

比較的手に入れやすいものが多いので、ぜひ実際に試してみてください。

おすすめ①季の美

日本初のジン蒸留所で造られた、ジャパニーズクラフトジンの代表的な存在です。

米を原材料にしているため、スピリッツベースがとてもマイルド。女性でも飲みやすい口当たりを生み出しています。

風味づけは露や柚子、檜、山椒など和の素材を11種類使用しています。トニックウォーターと組み合わせたジン・トニックで、特に柚子が際立つ1杯です。

幅広いジャンルのお料理と合い、さらにはフルーツと一緒にいただくのも魅力的です。

おすすめ➁ビーフィーター ピンクストロベリー

オレンジピールやレモンピールをはじめとする9種類の素材で風味づけをし、ストロベリーフレーバーを加えたジンです。

フルーティですがクセがあまり強くなく、キリッとした後味が楽しめます。

色合いがピンクで可愛らしく、アルコール度数が37度とジンの中では低いため、女性でも飲みやすいでしょう。

おすすめ➂六

その名の通り、和の素材が豊かに香るクラフトジンです。

桜や煎茶など6種類を風味づけの素材として選び、日本人の職人の感性をいかして香りと味わいを生み出しています。

フルーティな柚子と煎茶がふわっと香り、後味には山椒のスパイシーさも感じられます。

四季を愛する女性に、特におすすめです。

揚げ物はもちろん、和の料理によく合います。

おすすめ④翠

3種類の和の素材を組み合わせた、さわやかでフルーティなジンです。

翠ジンソーダとして、コンビニの店頭に缶で売られるようになり、一躍人気になりました。

華やかな柚子の香りとピリッとした生姜の後味がクセになります。

肉料理やこってりしたものとの相性がよく、食事のおともにぴったりです。

梅干しや生姜など、和の素材と組み合わせた飲み方のアレンジもおすすめ。

おすすめ⑤Aronia Infused Gin

アロニアベリーという果実を使用した、赤みがかった色が美しいジンです。ジンといえば無色透明が多いですが、このように素材の色が現われたものもあります。

ベリーの風味が感じられ、味わいもフルーティで非常に飲みやすいです。

見た目も相まって、女性の心をくすぐる一杯になるでしょう。

果実味を楽しむために、シンプルなソーダ割りやロックでどうぞ。

もっとジンの世界を味わうために

ジンの特徴のひとつは、風味づけにさまざまなボタニカルを使用していることです。香りが多種多様で、どんな原材料が使われているのか知るだけでも楽しめますよ。

気になるジンがあったら、どんな香りなのか想像してみるのもおすすめです。きっと、気になるものの中から、自分にハマる香りや味わいが見つけられるはず。

他のお酒と比べて比較的値段も手頃ですので、気軽にいろいろなものを試してみてくださいね。