カクテルでお馴染みの「ジン」は、ボタニカルを取り入れたスピリッツです。
その中でも、柑橘系を重視したジンがあり、飲みやすくて食事とも合いやすい種類が販売されています。
世界中には、6,000種類以上のジンがあるといわれており、どれを選んで良いのかわからない人も多いでしょう。
そこで本記事は、ジャパニーズクラフトジンの柑橘系について紹介しています。
日本全国に蒸留所があり、お店では売っていないようなジンもおすすめしているので、ぜひ参考にしてみてください。
柑橘系クラフトジンの魅力
ジンの中でも柑橘系クラフトジンは、香りが良く飲みやすい傾向にあるためお酒が苦手な人や女性からも人気の多いスピリッツです。
スピリッツなので、アルコール度数は高いですが少量にしてカクテルにすることで、ジン本来の美味しさであったり食事とも相性が良い特徴があります。
ジャパニーズクラフトジンは、日本産のボタニカルを使用していることが多いので、信頼して飲めることも日本産の特徴でしょう。
柑橘系クラフトジンの基本的な特徴
柑橘系クラフトジンは、名前の通りに柑橘類の風味が特徴のジンです。
オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、柚子など、さまざまな柑橘類の皮や果汁が使用され、爽やかでフルーティな香りと味わいが楽しめます。
これらの柑橘類は、ジンのボタニカル成分と絶妙に調和し、他のスピリッツにはない独特のフレーバーを引き立てるため生産量が少ないクラフトジンとされています。
フレッシュさと複雑さを兼ね備えた味わいで、飲み応えもあり人気です。
人気の柑橘系ジンの種類とその風味
柑橘系クラフトジンは柑橘系とまとめられますが、果実によって味わいも変わります。
オレンジを使ったジンは、甘みとほろ苦さが絶妙にバランスし、カクテルに深みができます。
レモンやライムを使ったジンは、キレがあり爽やかな風味が特徴で、特に夏場に人気です。
柚子を使用したジンは、香り高い風味で和風のカクテルにもとても合います。
これらのジンは、それぞれの柑橘類の個性を生かし、初めて飲む人に新しい体験を与えるでしょう。
柑橘系クラフトジンの香りと味わいの楽しみ方
柑橘系クラフトジンの香りと味わいを最大限に楽しむには、カクテルに合ったグラスとトッピングを選ぶことが重要です。
トッピングとは、カクテル内に入れる果実やグラスに差し込む果実のことです。
大きな氷を使ったロックグラスやオレンジやレモンの皮を飾ることで、視覚的にも楽しめるでしょう。
ジントニックやジンフィズなどのクラシックカクテルに柑橘系ジンを使うと、一層爽やかな風味が引き立ちます。
また、トニックウォーターやソーダ水との相性も抜群で、割り物をシンプルにすることで、柑橘系ジンの魅力を存分に堪能できます。
日本と海外のクラフトジンの違いとは
日本のクラフトジンと海外のクラフトジンには、主にボタニカル素材の違いがあります。
まず、日本のクラフトジンは地域特有のボタニカルを使用することが多く、柚子、桜、煎茶、山椒など、日本ならではの素材が取り入れられています。
そのため、日本の四季や風土を感じられる繊細で複雑な風味が特徴です。
一方、海外のクラフトジンは、特定の地域の伝統や特色を反映しつつも、ジュニパーベリーを中心としたクラシックなボタニカルの組み合わせが主流です。
柑橘類、ハーブ、スパイスなどがバランス良く配合されることが多く、地域ごとの独自性を持ちながらも、基本的なジンのフレーバーをベースに製造されています。
また、日本のクラフトジンは、小規模な蒸留所が多く、手作りの技術や職人技が重視される傾向があります。
日本とは反対に、海外のクラフトジンは、ブランド力や広範な流通網を持つ大規模な蒸留所が多く、世界的な市場をターゲットにしています。
この日本産と海外産の製法の違いで、日本と海外のクラフトジンの個性と魅力を際立たせています。
ジャパニーズクラフトジンおすすめ10選
ジャパニーズクラフトジンで柑橘系の風味が楽しめる銘柄を紹介します。
日本産のクラフトジンは日本独自の柑橘類を使用しているので海外産のジンと比べて、特有の風味を持っています。
全国各地に蒸留所があり、流通頻度も少ないので飲んだことのないジンを探している人におすすめです。
トーキョーハチオウジン ELDER FLOWER
トーキョーハチオウジンは、本場ロンドンドライジンのスピリッツや製法を継承しており、引けを取らない味わいを感じることができます。
伝統的な10種類のボタニカルを配合しており、柑橘系の甘夏とエルダーフラワーの香りが強調されているので、お酒を飲み慣れていない人やカクテルを楽しみたい人への飲みやすさを意識した香り豊かなクラフトジンです。
飲み方として、ジンの王道であるジントニックや素材本来を味わうストレートがおすすめです。
六
サントリーが手がけるジンで、日本の四季が生んだ6種の素材を中心に全部で14種類のボタニカルを配合して製造しているジンです。
6種とは、桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子で旬の時期に収穫した素材を使用しています。
桜の香りで柚子やお茶の風味という和のテイストを重視しており、後味には山椒のスパイスが感じられます。
ソーダ割りでボタニカルを楽しんだり、果実を入れたりするのもおすすめです。
YASOジン レモン
キレのあるレモンの香りが特徴的な新潟県産のクラフトジンになります。
国産レモンを中心とした、11種類のボタニカルを配合して製造されています。
レモンの香りと苦味が口の中に広がり、スパイスがアクセントとなりジュニパーベリーの甘味を感じることができるジンです。
飲み方としては、ジントニックやジンソーダがおすすめですが、割り物の分量を少し減らすことで、レモンのジューシーさを感じ食事とも相性の良いカクテルとなります。
和美人
鹿児島の自然環境で生まれる柚子や月桃、辺塚橙など11種のボタニカルを使用し、素材が持つ特性を味合うことができるジンです。
南さつま市で育った金柑やジュニパーベリーの調和が良く、柑橘系と爽快感を掛け合わせた特徴があります。
日本、アメリカ、イギリスのコンクールで受賞している本格派ジンとなっています。
ソーダやトニックウォーターとも相性が良く、素材の香りや味わいを感じることができるので食中酒としてもおすすめです。
KOZUE
和歌山県で製造されているKOZUEは高野槙の葉から生み出される森林の香りが特徴的です。
温州みかんの皮やレモンの皮といった柑橘系のボタニカルを使用しており、風味は森林を感じ、味わいはスッキリした飲み心地で、ほのかに柑橘の味が残ります。
日本のクラフトジンランキング8位になったこともあり、海外でも人気で一度は飲んでみたいジンです。
飲み方として、定番であるジントニックが推奨されている味わい深い特徴があります。
YUZU GIN
柚子や山椒、日向夏、ゆずイエローのワックスシールなどの9種類のボタニカルを採用し、本格芋焼酎を使用した新感覚の和製クラフトジンです。
日本独自の並行複発酵という技術と低音で蒸留する斬新な製法を組み込んで仕上げられています。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティションでは、最高金賞や殿堂入り3連続金賞などの実績があります。
味わいと香りが高いYUZUジンは、ソーダやストレートでもさまざまな飲み方が楽しみ方がおすすめです。
和柑橘
熊本県の本格焼酎蔵「八代不知火蔵」が手がける柑橘に特化したジンです。
原料は熊本県産の不知火、青柚子、晩白柚の3種類とジュニパーベリーのみです。
青柚子が清涼感、不知火が甘味と香り、晩白柚は味に深みを与えています。
ジュニパーベリー以外のボタニカルに、柑橘系しか入れていないジンはとても珍しい配合となります。
柑橘の香りや味わいが感じられるのでソーダ割りがおすすめです。
桜尾 オリジナル
ボタニカルは14種類配合されており、広島産のフレッシュなレモン、ネーブル、夏みかん、柚子、橙にこだわっており、ジン本場のイギリスの伝統的な製法で蒸留しています。
桜尾は種類が豊富ですが、桜尾オリジナルは世界のコンクールで数々の金賞を受賞している世界に認められたジンです。
飲み方は、ソーダやトニックウォーターなどが定番です。
KOMASAGIN
鹿児島県で製造されており、冬の風物詩「桜島小みかん」をメインのボタニカルとしたジンです。
直径4cmほどの小さなみかんは世界一小さなみかんと知られ、香りが高く、飲んだ瞬間に口の中へと広がる特徴があります。
鹿児島県を代表する特産品ですが、年末のひと月程しか出回らない希少な果実です。
全国的に流通が少ない傾向にありますが、幅広い人に飲みやすく柑橘のジンを探している人にはおすすめな1本です。
フレッシュな香りが広がるので、シーンを問わず飲めるのも魅力でしょう。
クラフトジン瀬戸内 檸檬
瀬戸内産のレモンをメインに配合していることで、レモンの美味しさ、フレッシュさ、果汁をしっかり感じられます。
レモンとの相性が良い緑茶を加えることで、味わいの深みが増しています。
柑橘のオイルが豊富に含まれていることで、ソーダやトニックウォーターで割ると透明ではなく濁ることもあり、クラフトジン瀬戸内の特徴です。
まとめ
本記事は、ジャパニーズクラフトジンの中でも、柑橘系に特化して紹介をしました。
柑橘系は清涼感があり食事とも合わせやすいので、普段お酒を飲まない人にもおすすめです。
柑橘を活かした飲み方では、ソーダで割るジンリッキーや味わいを引き立たせるトニックウォーターで割るジントニックがおすすめです。
飲食店には置いていない銘柄もBARでは置いてあることが多いので、ご興味がある人はぜひチェックしてみてください。