2025年11月に開催された日本初の「クラフトジン検定」。ジンに関する体系的な知識を問うこの試験は、全国からジン愛好家や業界関係者が集う注目イベントとなりました。本記事では、公式資料をもとに受験ガイドをまとめつつ、実際に受験したジンラバーのリアルな体験談も紹介。ジンを学び、楽しみ、繋がるきっかけとして、検定の魅力をお伝えします。
クラフトジン検定とは?
クラフトジン検定は、日本ジン協会(一般財団法人カクテル文化振興会内)が主催する民間資格です。クラフトジンの知識を広め、ジン文化の普及と啓発を目的にスタートしました。
- 試験名: クラフトジン検定
- 主催: 日本ジン協会(https://craftgin.or.jp/certificate/)
- 公式テキスト: 『ジン大全』(ジービー刊、税込5,500円)
- 受験料: 27,500円(税込、合格認定料含む)
- 受験資格: 満20歳以上
試験概要と出題内容
日程・会場
- 試験日: 2025年11月9日(日)
- 会場: 銀座フェニックスプラザ 3F(東京都中央区銀座3-9-11)
- 受付開始: 12:30〜
- 対策セミナー: 13:00〜13:30(任意参加)
- 試験時間: 13:35〜14:20(45分間)
- 合格発表: 2025年12月9日(火)
試験形式
- 問題数: 全60問(1問2点、合計120点満点)
- 出題形式: 選択式(二択の穴埋め問題)
- 合格基準: 初回は統計により決定(平均点以上)
出題範囲(例題より)
- ジンの定義(ジュニパーベリーの使用等)
- 蒸留方法(ワンショット製法、ボタニカル抽出など)
- ジンの歴史と起源(ジュネヴァ、オランダ→英国)
- 有名ジンのボタニカル構成(ボンベイ、ROKU、桜尾など)
- ジンを使ったカクテル(ジントニック、ホワイトレディ、ネグローニなど)
受験者レポート:ジンラバー小山さんの体験談
プロフィール: 小山ジン(GinYaMediaメンバー)
日々全国のジンバーを巡り、日本一ジンを飲んでいる“呑みニスト。コレクションしているジンの数は、専門店以上という噂。
試験当日の印象は?
会場には100名近くのバーテンダー、蒸溜家、一般のジンラバーなど様々な層の人が全国から集まっていました。
試験の難易度は?
「個人的には“想定よりも易しかった”という印象です。ジンが好きで、多少知識がある方なら問題なく解ける内容。特に、ジュニパーベリーの定義やジンの歴史、蒸留法など、基本を押さえていれば大丈夫だと思います」
「ただし、ジンカクテルの問題は難しかった。ホワイトレディやザザなどのレシピは、日常的にカクテルを作っていないとちょっと厳しいかも。逆に、現役バーテンダーの方には有利なセクションですね」
対策のコツは?
「『ジン大全』は内容が濃いので、全部覚えるのは正直大変です。なので、申込後に送られてくる“例題問題”がめちゃくちゃ役に立ちました。出題傾向もつかめるし、セミナーで強調される項目とリンクしている箇所が多かったです」
「あと、試験直前の“対策セミナー”は絶対に参加すべき。講師の方が“ここ出ます”って感じでピンポイントに解説してくれるので、実質それだけで合格ラインは見えてくると思います」
試験後の交流会が熱かった!
銀座の著名バーテンダーが目の前でジントニックやマティーニを振る舞う贅沢体験。
協会が用意した銘柄に加え、蒸留所関係者やインポーターが持参したジンも提供されました。
作り手の話を聞きながら味わう時間は、まさにジンの“リアル体験”。
交流会では、日本ジン協会代表・岸久さんや町田のジン専門Barタワリシチの有光さんも登場。
和やかかつ熱のある空間でした!
初めて会う方から「いつもSNSを見ています」と声をかけられたりと、全世界のジン仲間とリアルで出会える、濃密な交流の場としても非常に価値が高かったです。
今後のジンシーンを支える“横のつながり”が生まれる場所でもありました。
まとめ:知識とつながりが広がるジンの入口
クラフトジン検定は、ただの知識試験にとどまらず、ジン文化を深め、愛好家や業界関係者と繋がる貴重な機会でもあります。
興味を持った方は、まず『ジン大全』と例題を手に取り、次回の検定にチャレンジしてみてください。










