- ジンを飲んでみたい、でもどんなジンを選んだらいいかわからない…
- 初心者向けのジンはどれだろう…
- 飲みやすいジンはどれだろう…
- 有名なのは…
味で選ぶ?香りで選ぶ?それとも………
そんな方はボトルで選んでみるのはいかがでしょうか??
クラフトジンのボトルには、そのジンのこだわりや世界観が現れていて、思わずSNSに載せたくなるオシャレなものも多いです。
爽やかなボトルには爽やかな味…カラフルなボトルにはフルーティーな味…なんて、ボトルが中身を表現しているものもたくさんあります。
- そもそもクラフトジンとは?
- No.3 London Dry Gin(ナンバースリーロンドンドライジン) / ベリー・ブラザーズ&ラッド社
- Silent Pool Gin(サイレントプールジン) / サイレントプール蒸留所
- Shetland Reel Ocean Sent Gin(シェットランドリール オーシャンセントジン) / サクサヴォード蒸溜所
- Clover Gin(クローバージン)
- Hernö Old Tom Gin(ヘルノ オールドトムジン) / ヘルノ・ジン蒸留所
- Hernö Pink BTL Gin(ヘルノ ピンク BTL ジン) / ヘルノ・ジン蒸留所
- Brooklyn Gin(ブルックリンジン) / ワーウィックバレー蒸留所
- Gin Mare(ジンマーレ) / MG蒸留所
- Malfy Gin Con Limone(マルフィー ジン コン・リモーネ) / トリノ蒸留所
- Buckingham Palace Gin(バッキンガム パレスジン) / バッキンガム宮殿監修
- まとめ
そもそもクラフトジンとは?
明確な定義はありませんが、小規模の蒸溜所などで生産される、造り手のこだわりや想いが反映された自由なジンのこと。
クラフトという名の通りオリジナルのボタニカルを使用したり、その土地の伝統が込められていたり、とにかく造り手の技巧が光る、造り手しだいの自由で個性の強いジンを指します。
現在は全世界でクラフトジンブームが巻き起こっており、6000種類以上ものクラフトジンが生産されています。
最近は日本でもクラフトジンがブームになり、蒸留所も増え日本初のジンの種類はどんどん増え続けています♪
クラフトジンについてもっと知りたい方はこちら
今回はそんなクラフトジンの『ボトル』に注目して、筆者が独断と偏見で選んだ「プレゼントにも最適な、思わず写真に収めたくなるおしゃれ&綺麗なボトルのジン10選」をご紹介します!
No.3 London Dry Gin(ナンバースリーロンドンドライジン) / ベリー・ブラザーズ&ラッド社
正面についた鍵のモチーフが印象的なボトルデザイン。
No.3という名前は、英国最古のワイン&スピリッツ商として知られるベリー・ブラザーズ&ラッド社が1698年から店舗を構えるセント・ジェームス街3番地に由来します。現在もエリザベス女王とチャールズ皇太子から御用達指定を受けている老舗のワイン商です。
ボトルの青緑色は、300年以上の歴史を持つショップの外装をイメージしています。
店の奥にはベリー・ブラザーズ&ラッド社の「聖域」として開店当時から商談や、一緒に食事を楽しんだりと数多くの賓客をもてなしてきた応接室があります。その「聖域」を開けるための鍵がまさにボトルの正面にデザインされています。
ロンドンを最も知るワイン商が与えた商品コンセプトは、「ジュニパーを正面に据えてロンドンドライジンの本質を表現する」そして「ドライマティーニに最も合うジンであること」でした。
ボタニカルは3種のフルーツと3種のスパイスだけ。
核となるジュニパーベリーの爽やかで新鮮な香りが広がり、花の香り、カルダモンの温かみのある香り、柑橘系の爽やかな香りと続き、コリアンダーのスパイシーさ、アンジェリカの土っぽいドライな風味でフィニッシュします。
No.3ロンドン・ドライ・ジンはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で4つのトロフィーを獲得していましたが2019年ついにジンで初めてSUPREME CHAMPIONに選ばれ、ISC参加ブランドの頂点に立ちました。日本航空では2018年からファーストクラス用のジンとして採用されています。
ボトルデザインが珍しく、少し大人っぽいイメージのNo.3は、会社の上司や先輩にプレゼントしても喜ばれること間違いなしです♪
Silent Pool Gin(サイレントプールジン) / サイレントプール蒸留所
太陽の下で美しく輝くサイレントプール湖の澄んだ水の色を表現した、澄んだエメラルドグリーンのボトルに、ラベンダーやカモミールの花など、このジン内に使用されている24種類のボタニカルの柄が描かれています。
サイレントプール蒸溜所は、2014年にロンドンの南西、サリー州に位置するサイレントプール湖畔に創業を開始しました。この地は英国で最も美しい田園地帯として知られています。
小麦由来のベーススピリッツにジュニパーベリー、地元で栽培されるオーガニックラベンダーを初めとする24種類のボタニカル、青く澄んだサイレントプール湖の湧水を使用したロンドン・ドライ・ジンです。
ラベンダー、カモミール、洋梨やオレンジ、ローズペタルやシナモン、エルダーフラワーを含む24種類のボタニカルを3つの方法で蒸溜し、まるで香水のようなアロマティックで華やかな風味のクラフトジンです。フレッシュフローラルな香り、シトラスの香りと味わいが広がり、シナモンのスパイシーな甘味に、最後には蜂蜜のほんのりとした甘さが残ります。
世界最大スピリッツコンペでも賞を受賞している実力派のジンです。
華やかな風味で飲みやすく、ジン初心者にもおすすめです。
Shetland Reel Ocean Sent Gin(シェットランドリール オーシャンセントジン) / サクサヴォード蒸溜所
「オーシャン」という名の通りシェットランドの深い海を思わせる美しいブルーのボトル。
スコットランドの最北端、シェットランド諸島に位置する「サクサヴォード蒸溜所」で少量ずつ丁寧に生産されている貴重なジンです。この蒸溜所は将来的にシングルモルトウイスキーの生産も予定しています。
シェットランドリールは、Reelと呼ばれるスコットランドに伝わる伝統的なダンス・音楽をブランド名にしています。
オーシャンセントはオリジナルジンをベースに寒冷地域に生息するブラダーラックという海藻をボタニカルに使用しています。独特で栄養価の高いこの海藻は、シェットランドの海岸線の岩から集められ、その味わいは深く、スコットランド最北の海を思わせます。
ジュニパーはもちろん、オレンジピールやレモンピールの爽やかな味わい、蒸溜所の近くで栽培、収穫されたアップルミントの甘い香りがシェットランド独特の風味を作り出します。
普通のジンじゃ物足りない!独特のボタニカルの風味をしっかり感じたい方に。
他にもシェットランドリールはオリジナル、フィルスカ、シマーなど色とりどりで様々な風味のジンを取り揃えています。お気に入りのシェットランドリールを見つけてみてくださいね。
Clover Gin(クローバージン)
三つ葉のクローバーがあしらわれた、可愛らしいボトル。
クローバージンはベルギーの三姉妹が手がける繊細で柔らかい女性的なジンです。
自然とライフスタイルに対する彼女たちの情熱を反映したジンです。三姉妹がかつて馬で駆け抜けた牧草地に漂うクローバーの香りからクローバージンと名付けられました。
ボトルにデザインされた三つ葉のクローバーは、自然の中で育った彼女たちの優しい関係性を表現しています。
3つの葉はそれそれが独立しながらも一つの茎で結ばれており、また、三位一体や幸運を表しているとも言えます。
すべて植物由来の天然成分を使用したやさしいジンです。花々の奥行きのあるアロマと、厳選されたフレッシュボタニカルが優しく重なり合います。
コリアンダー、カルダモン、ジュニパーベリーの厚みのあるベースに、ラベンダーやエルダーフラワーのフローラルなアロマが香りほのかに香るクローバーフラワーが幸せのエッセンスとなって全体的に柔らかくフルーティーな味わいです。
ジンを飲み慣れていない人でも飲みやすく、初心者や柔らかめの味わいを好む女性におすすめしたいジンです。
Hernö Old Tom Gin(ヘルノ オールドトムジン) / ヘルノ・ジン蒸留所
正面に描かれた猫の顔が可愛らしいボトル。
ヘルノは2012年に稼働したスウェーデンで初めてとなるジン専門蒸留所です。蒸溜所のあるヘルネサンド市ダーラ村は、 世界遺産である「ヘーガ・クステンハイコースト」内にあり、緑豊かな自然に囲まれています。
ヘルノで生産されるジンは、小麦をベースにすべてのボタニカルにナチュラルまたはオーガニック素材を使用しています。
「ヘーガ・クステンハイコースト」はバルト海北部のボスニア湾に面しています。氷河が解氷し重さを失うことにより隆起が続くという世界でも珍しい地形ゆえに2000年に世界遺産登録されました。合計で800mも土地が隆起し、世界でも最も隆起した場所と言われています。現在でも土地は隆起し続け、その勢いは一年に平均8〜10mmの速度で進みます。氷河に削り取られた高い岩壁、入り江や湖、緑豊かな島々などが入り組み多彩な美しさが見られます。
また、ヘルノジンは緑豊かなダーラの地に自身の手で掘られた井戸からとれる地層と岩盤によって濾過された新鮮な地下水を加えボトリングしています。
ヘルノのオールドトム・ジンは甘い風味のメドウスイートを使用し、アルコール度数を43%に調整し、少量の砂糖を加えた*オールドトム・スタイルのジンです。
使用されているボタニカルは、ハンガリー産のジュニパーベリーをはじめ、英国産のメドウスイート、マダガスカル産のヴァニラ、地元産のリンゴンベリー、ブルガリア産のコリアンダーなどです。
「オールドトム・ジン」とは甘いボタニカルを使用したり、砂糖を使用した甘口のジンのことです。18世紀に”狂気のジン時代”と言われ粗悪なジンが大量生産された後、政府が高い税金と免許制を導入しました。結果ジンの密造が横行し、粗悪なジンの味を誤魔化す為、加糖されて製造されるようになりました。オールドトムの「トム」は、当時パブの看板や樽によく使われていた「雄猫」「トムキャット」に由来すると言われています。
ウイスキー業界でも世界的権威をもつ「World Drinks Awards」が主催する「World Gin Awards」において、全カテゴリーから唯一となる「World’s Best(世界最高賞)」を2年連続で受賞しています。こちらもジン初心者におすすめしたい実力派のジンです!
Hernö Pink BTL Gin(ヘルノ ピンク BTL ジン) / ヘルノ・ジン蒸留所
同じくヘルノで生産されている、ピンク色のラベルのジンです。
ストロベリーやローズペタルなどのボタニカルを使用し、ピンクをイメージした非常にアロマティックなロンドン・ドライ・ジンです。
「ピンク BTL ジン」とは、ピンク色のラベルが貼られたボトル(BTL)のことを表しており、ラベルの表面にはその由来と、ピンクジンに対する彼らの想いが記されています。使用されている8種類のボタニカルは全てオーガニックです。
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、ローズペタル、ストロベリー、ブラックペッパー、カッシア、バニラ、レモンピールが使用されています。
ヘルノの創業者&蒸溜責任者である「ジョン・ヒルグレン」氏は「ヘルノ ジン ディスティラリー」を設立後数々の賞賛を受けており、World Drinks Awards社による「Icons Of Gin 2019」では、いまだ世界に9名しかいない「Hall Of Fame(殿堂入り)」に選出されています。
ヘルノは他にも8種のボタニカルを蒸溜した「ロンドン・ドライ・ジン」や希少なジュニパーベリーの木を加工して造られた樽で約30日間熟成した、世界で初めてとなる「ジュニパー・カスク・ジン」など、様々なジンを生産しています。
やんちゃな雄猫イメージや、ビビッドなピンクのボトルは、味もさることながら是非友人や同僚と気軽に楽しむ一本にしたいですね。
Brooklyn Gin(ブルックリンジン) / ワーウィックバレー蒸留所
美しいブルーと、王冠のモチーフが印象的なボトル。
ブルックリン・ジンはニューヨーク発のハンドメイドジンです。
1900年代初頭に閉鎖した、ニューヨーク、ブルックリンの蒸留所を2010年に再創業。
以来、そこでは手作業で300本以下のロット(スモールバッチで)で高品質なアメリカンジンを生産しています。
ブルックリン・ジンは、新鮮なレモンピールを100%使用し、ジュニパーも手作業で割っている為、きつい松の香りがなく甘みとスパイシーさが広がります。
また、ベーススピリッツに使用されるとうもろこしも、地域の農家から採れるオーガニックのものです。
柑橘系の香りが核となり、大胆なジュニパーの香り、ライム、スターアニス、オリスの香りが加わります。ホットコリアンダーシードとドライジュニパーの香りでドライなフィニッシュ。もとはカクテルに新鮮な風味を加える為に作られていますが、ストレートでもおすすめしたいジンです。
2015年のニューヨーク・ワールド・ワイン&スピリッツコンペティションでW金賞受賞。その他のコンペティションでも数々の賞を受賞しています。
クラシックでヴィンテージ感、また透明感のあるボトルも、ブルックリンジンのこだわりの味を示していますよね。
昔ながらの技法を使用した最も新鮮な味のジン。
「違いが分かる」ジン上級者さんに是非おすすめしたい一品です。
Gin Mare(ジンマーレ) / MG蒸留所
コロンとした形が珍しいボトル。オリーブの木が描かれています。
ジンマーレは、スペインの地中海沿岸、バルセロナ近くの小さな漁村、”コスタドラダ”で生産されているジンです。古い教会を改装した蒸留所でこだわりのジンが産み出されています。
ジンマーレの名前は、地中海のラテン語から「私たちの海」を意味する「Mare Nostrum(マーレ ノストゥルム)」に由来しています。
世界に2台しかないオリジナルの水蒸気蒸留法の蒸留器で蒸留されることにより、繊細なアロマが抽出されます。
上質な大麦をベースに、ジュニパーやオレンジピール、レモンピール、カルダモン、コリアンダーなどのジンの生産によく使われるボタニカルの他、スペイン産のアルベキーナ・オリーブ、イタリア産のバジル、トルコ産のタイム、ギリシャ産のローズマリーなどの地中海由来のボタニカルが独自に蒸溜されており、ボトルにはMEDITERRANEAN GIN(地中海のジン)と記されています。
「アルベキーナ・オリーブ」とはスペインが世界No.1を誇る特産物がオリーブです。特にアルベキーナ種のオリーブは毎年酸味の度合いが異なり、この絶妙な酸味の度合いがこのジンの特別な味わいを作り出します。
複雑、繊細、そして爽やかな香りのジン。夏にぴったりなジンです。
ヨーロッパのバーテンダーの間では“神のジン”と称されています。
見た目も味わいも印象に残る爽やかなジン。
一流ホテルやレストランでよく嗜まれています。一味違ったジンをお求めの方に是非。
Malfy Gin Con Limone(マルフィー ジン コン・リモーネ) / トリノ蒸留所
夏を思わせるブルーと黄色が可愛らしいボトル。
ヴェネチアングラスの技法が用いられており、イタリア産のレモンがモチーフになっています。
マルフィージンは世界一美しい海岸として知られるイタリアのリゾート地、アマルフィ海岸にインスパイアされたイタリア産のブランドです。香り豊かな地元のボタニカルと、清らかなモンテ・ヴィーゾの湧水で造られています。
マルフィーは上質なワインやリキュールの生産地として有名なイタリア北西部トリノ県モンカリエリの蒸留所で製造されています。真空蒸留機を使用し、低温でじっくりとボタニカルの香り成分を加えます。
「マルフィージン」を代表する「マルフィー ジン コン・リモーネ」は、アマルフィ産レモン、トスカーナ産のジュニパーなどの香り豊かなイタリア産ボタニカルを使用しており、全5種類のボタニカルを組み合わせて作られています。
レモンの爽やかな風味と、アニス、柑橘、コリアンダーを感じさせます。
ロックやジントニックはもちろん、マティーニやネグローニなどのカクテルに加えても◯。
夏にぴったりなこちらも、是非ご友人やご家族と爽やかに楽しみたいですね。
Buckingham Palace Gin(バッキンガム パレスジン) / バッキンガム宮殿監修
ロイヤルなイメージの、花々の絵が美しいボトル。こちらも、使用しているボタニカルが描かれているそうです。
バッキンガム・パレスジンは英国王室公認のドライ・ジンです。250種以上の草花が生い茂るバッキンガム宮殿の庭園で手摘みされたレモンバーベナ、サンザシの実、ベイリーフ、マルベリーリーフなどを含む12種類の厳選されたボタニカルを使用しスモール・バッチで造られます。
スモール・バッチとは一般的に少量限定生産、「選び抜かれた少数の樽から瓶詰めされたウイスキー」を指します。
エリザベス女王(エリザベスⅡ世)もこのジンをリリースするにあたり、実際にテイスティングされたそうです。ボトルには、このジンに実際使用されているボタニカルが描かれています。
シトラスと花々の香りが広がり、柔らかな甘味とともにジュニパーが香ります。
少し高級感漂うクラフトジン。お誕生日やご結婚のお祝いなど、特別な日のプレゼントに是非♪
まとめ
今回は「筆者が独断と偏見で選ぶ!おしゃれ&綺麗なボトルのジン10選」を紹介してみました。
気になったボトルはありましたか??
ボトルを見るだけで味や中身まで想像できてしまう…ジンを造っている方々のこだわりがここにも詰まっていますね!
まだまだご紹介しきれない魅力的なボトルのジンがたくさんあります。
ぜひお気に入りのジンを見つけてみてくださいね。