ジンリッキーで爽やかリフレッシュ!さっぱりしたいときにおすすめのジンを紹介

この記事の著者

黒田 侑

グルメやお酒、旅と自転車を愛するライター。おいしいものを知り、伝えることは何よりの楽しみです。現地に足を運んだり、直接お話を伺ったりする取材記事も得意としています。

ジンを使ったカクテルの中で、抜群の爽やかさを誇るのがジンリッキー。
名前はあまり聞き慣れない人もいるかもしれませんね。

ボタニカルを楽しむジンに、フレッシュライムの酸味や後味を加えて、ソーダの刺激とともにいただく一杯です。ジンリッキーにぴったりのジンを見つけて、ますますジンを楽しみましょう。

ジンリッキーって何?

ジンリッキーは、名前だけではどんなジンのカクテルかわからないですよね。ジンリッキーとはどんなカクテルなのか、さっそくご紹介します。

フレッシュライムとソーダで割るカクテル

ジンリッキーとは、ジンをフレッシュライム(ライム果汁)とソーダで割ったカクテルです。基本的には1/2個のライムと、ソーダを適量使用します。

なぜライムとソーダのカクテルでジンリッキーという名前になったのかは諸説あり、19世紀のアメリカ、ワシントンで「カーネル・ジョー・リッキー」という人物が、このカクテルを考案し、大人気になったため彼の名前から「ジンリッキー」とつけられた説が有力だといわれています。

よく冷やすのがポイント

ジンリッキーを美味しく作るポイントは、とにかくよく冷やすこと。グラスを事前に冷やしておくのはもちろん、ソーダもしっかり冷えたものを用意してください。

なぜ温度が重要かというと、その方がソーダの炭酸が抜けにくくなるからです。また、炭酸を抜けにくくするには、ていねいにグラスに注ぐことも重要です。ちょっとした気づかいが、ジンリッキーの爽快感を増してくれますよ。

リフレッシュしたいときにぴったり

ジンリッキーは、ライムの爽やかさ、ソーダの刺激が特徴的です。甘みのないドライなカクテルに仕上がりますが、リフレッシュしたいときにぴったりです。

ジンのおいしさに加えて爽快感も楽しめますし、さまざまな食事によく合います。また、湿度の高い日や気分転換にもぴったりのおいしさでしょう。

ジンリッキーにおすすめのクラフトジン10選

ここからは、ジンリッキーに本当に合うクラフトジンを10種紹介します。それぞれのジンにライムやソーダが加わることで、よりはっきりとジンの余韻も楽しめます。

すっきり飲み干したいときの一杯や、よりボタニカルの香りを楽しみたいときに、選んでほしい銘柄をピックアップしました。

LoneWolf The Original Juniper Gin(ローンウルフ オリジナル ジュニパージン) / LoneWolf Gin(ローンウルフジン)

通常のクラフトジンの5倍のジュニパーベリーを使用しているため、まるで森林浴をしているような、ガツンとしたジュニパーベリーの香りが特徴的なジンです。

ラベンダーのフローラルなアロマに、コリアンダーのアクセントもしっかりとあります。レモン、グレープフルーツをボタニカルに使用しているため、ジンリッキーにした際のライムとの相性も抜群です。

大麦麦芽と小麦麦芽を使用した100%麦芽でつくられるAbstrakt Vodka(アブストラクトウォッカ)がベーススピリッツになっていて、ピュアな味わいも魅力的ですよ。

London Dry Gin(シップスミス・ロンドン・ドライ・ジン) / Sipsmith(シップスミス)

ワンショット蒸留法でつくられた、こだわりを感じさせるクラシカルなジンです。10種類のボタニカルが醸し出す複雑なアロマと、ドライな飲み口が魅力でしょう。ジンリッキーにすればすっきりした後味ながら、ぐっと飲みやすくなるはずです。

ジュニパーベリーと柑橘系が香り、そこに加わるシナモンなどのスパイスが刺激とキレを与えてくれています。

Coffey Gin(カフェジン) / Nikka Whisky(ニッカウヰスキー)

ニッカウヰスキーが手掛ける、和のテイストにあふれたジンです。ジュニパーベリーはもちろんのこと、柚子や甘夏、かぼすなど和柑橘が豊かに香ります。ライムをきかせたジンリッキーにして、合わないはずはありません。

カフェ蒸溜液だけをベースに使用したジンのため、多くのジンにはないほのかな甘みやコクも楽しめます。爽やかながらも、心地よい余韻が残るようなカクテルを楽しめるでしょう。

Dublin Dry Gin(ダブリンドライジン)/ Ha’Penny(ハペニー)

フローラルな香りが印象を残すジンです。ラベンダーのやさしいアロマを中心に、タンポポ、ゼラニウム、ブラックベリーが豊かに香ります。オレンジピールのほのかな甘みのあるこちらのジンは、ジンリッキーでより味わいが豊かになるでしょう。

アイルランドの首都、ダブリンのハーペニー橋にインスパイ アを受けて誕生したのがこちらのプレミアムジン。ユニークな香りと旨味のある一杯です。

Classic Dry Gin(クラシックドライジン)/ 野沢温泉蒸留所

日本の野沢温泉蒸留所が生み出した、パンチのきいたジンです。柑橘の香りに、山椒がピリリとスパイシーな刺激を生んでくれます。ジンリッキーにしてソーダの刺激を加えれば、さらに爽快な飲み口が味わえるでしょう。

アルコール度数をやや高めに残して、ガツンとした味わいに仕上がっています。山椒の香りが長く残り、和のテイストを存分に味わえるジンです。和食と合わせても、その魅力は十分に発揮されます。

LONDON DRY GIN(ロンドンドライジン)/ No.3

ロンドン最古のワイン商が手掛けた、No.3というブランドのジンです。ボタニカルは3種のフルーツと3種のスパイスだけというシンプルなボタニカルで、ジュニパーが強く香ります。

ジンリッキーにすると、爽やかさが増してよりおいしく飲めるでしょう。こちらのジンは、ジンリッキーに砂糖のシロップを少々加える作り方がおすすめです。甘さと酸味がちょうどいいバランスを生み、あまりジンを飲み慣れないという人でも楽しめる一杯です。

Henley Gin(ヘンリージン)Classic Dry/ ヘンリー蒸留所

クラシカルなロンドンドライジンに、現代的な着想を加えたジンです。オレンジピール、カフィアライムの葉、レモングラスなど柑橘類が豊かに香ります。また、四川山椒のスパイシーさもいい刺激になり、美しいバランスを醸し出しています。

ジンリッキーにすると、新鮮なライム果汁がジンの濃厚さをやわらげ、ボタニカルの深みを引き出します。ソーダの刺激が爽快感を増し、ヘンリージンの魅力をより引き立てるでしょう。ローズマリーの小枝をジンリッキーのアクセントにするのもおすすめです。

SAKURAO GIN ORIGINAL(桜尾・ジン・オリジナル) / 桜尾

日本の広島県で生まれた、広島産ボタニカルにこだわったジンです。伝統的なジンの香りと、豊富に取り入れた豊かな柑橘類が印象的。ジンリッキーにすると、シンプルな味わいの中にも香りに奥行きと深みが感じられます。また、フレッシュライムが加わり、ドライな後味が少しやわらかになりますよ。

ドイツ製の銅製ハイブリッド蒸留器によって、それぞれのボタニカルに合わせたスティーピング方式とヴェイパー方式で香味を抽出しているのも特徴です。アロマをたっぷり楽しんでください。

Big Dry Gin(ビッグドライジン)/ アンブルサイド蒸留所

ハラペーニョを使用した、濃厚でドライなジンです。ハラペーニョのほかにライムの葉、セージ、ローズマリー、タイムを使用し、ジュニパーベリーとともにガツンと植物や胡椒の香りが楽しませてくれるでしょう。ハラペーニョといっても、決して辛すぎることはありません。

ジンリッキーにするのであれば、ライムとソーダの定番の割り方はもちろん、スパイシーさをいかした公式オリジナルのスパイスドジンリッキーもおすすめです。

Sunset Hills(サンセットヒルズ)/ A. スミス・ボウマン蒸留所

少量生産で、丁寧につくられたジンです。強いクセはなく、ジュニパーベリーやアンジェリカをメインに据えたボタニカルが美しく香ります。口当たりもなめらかで、さっぱりとした飲み心地が魅力的ですよ。

シンプルな組み合わせのジンリッキーにすると、よりこのジンの飲みやすさが際立ちます。ライムの風味がよりボタニカルの香りを濃密にしてくれますよ。新鮮なライム果汁や輪切りのライムを添えるといいですが、ライムジュースも代用可能で、おいしく仕上がります。

リフレッシュが必要と感じたら

日々忙しくしていたり、気温や天候に振り回されたり、リフレッシュが必要だと感じたらぜひジンリッキーを試してみしてください。

ジンの香りや余韻をしっかり楽しみながらも、ライムの清涼感やソーダの刺激があなたのリフレッシュを助けてくれるでしょう。ぜひ、さまざまなジンを使用して、ジンリッキーの飲み比べもしてみてくださいね。