ノルウェー・オスロにある蒸溜所で、ベースから自社製造する本格クラフトジン造りを体験してきました。
牡蠣の殻を使った、唯一無二のジンが生まれる場所
ノルウェー・オスロにある「コッペルペニー蒸溜所」は、2019年にオープンしたクラフトジンの蒸溜所。
最大2000Lの大型蒸溜器をはじめ、複数の設備を使い分けながら、ベーススピリッツからすべて自社で造る本格派の現場です。
粉砕したグレインに水を加え、加熱・発酵・蒸溜と一貫して行うスタイルは、まさに“ゼロからのクラフト”。
そのこだわりは、設備にも工程にも丁寧に表れています。
中でも印象的だったのは「オイスターシェルジン」。500Lの蒸溜器に約7kgの牡蠣殻を使用し、ジュニパーベリーなどのボタニカルとともに香りを引き出します。ミネラル感、ほのかな塩気、深みある甘さが絶妙に絡み合い、唯一無二の味わいに。仕込みには数日かけて丁寧に仕上げられており、クラフトジンの奥深さを実感できる一本でした。
蒸溜所内には教育的なスペースやテイスティングルームも用意されており、ジン造りを目で見て学べるのも魅力。季節限定の試験バッチやコラボジンなど、今後の展開にも期待が膨らみます。