2025年6月14日(土)は【ワールドジンデイ2025】!
「ジンを通じて自由に交流する」事を目的とし、世界各地でこの日を祝うイベントが行われました。
今回は池袋のCraft gin Bar Copainでの様子をご紹介します!

【会場の様子】最初から最後まで超満員!
ジンを愛する人々で終始にぎわい、会場はオープンからラストまで満員!
クラフトジンの“作り手”による講話と、彼らが手がけたジンを使ったカクテルを楽しめるこのイベント
ジンラバー達と個性あふれる蒸留所が集結し、まさに「ジンの祭典」と呼ぶにふさわしい一日でした。

スタートから「もう立ち見!?」という状態。ジン片手に熱心に耳を傾ける人、カウンターで味わいに酔いしれる人、ジンラバー達が意気投合する姿も印象的でした。

蒸留家トークで学ぶ “ジンの裏側”
イベントでは6つの蒸留所から代表者が登壇。ジンづくりの想いや、使用するボタニカルの話、蒸留技術の工夫などを披露。
TL PEARCE(登壇者:マイケル・ピアスさん)
マイケルさんはもともと「忍者になる」という夢を持って来日したという異色の経歴の持ち主。
そんな彼が出会ったのが“ジン”という存在でした。現在はロンドンドライジンをベースに実験的なボタニカルブレンドを試す姿勢が印象的。
ペットの犬“ミカン”の名を冠したラベルや、大根・椎茸などユニークな素材への挑戦や蒸留器の清掃に関するエピソードも語られ、イベント一発目にふさわしいマイケルさんの超ユニークなプレゼンは会場の笑いを誘いました。

(蒸留器の清掃の様子)

NOTO GIN(登壇者:松田行正さん)
能登の地域活性を目指して生まれたNOTO GIN、世界三大品評会IWSC2025では銀賞を受賞しました。
奥能登で採れた柚子の皮、森林保護のために間伐された月桂樹の葉、クロモジ、カヤなどの地元素材を有効活用。
地域の人から譲ってもらった柚子を主原料に地域に密着したボタニカルを使用しているエピソードや、イギリスのウェールズに能登のボタニカルを送りレシピが作られていった過程、能登ジンの蒸留は前述したTL PERCE蒸留所で行われているという話が印象的でした!


また、能登ジンの製造に加えて、新たにウェールズ(イギリス)の蒸留所より「シグネチャ・スタイル・ジン」、「パロ・コルタード・カスクエイジド・ジン」の輸入も開始!見かけた際にはぜひ味わってみてくださいね。
季の美(登壇者:ブランドアンバサダー・加藤寛康さん)
京都発のジャパニーズジン「季の美」はベーススピリッツに”米”を使用。
100種類以上の様々なボタニカルを試験蒸溜した中から厳選された、11種類のボタニカルを使用した日本を代表するクラフトジンです。
また、仕込み水には京都の名酒「月の桂」の仕込み水を使用するなど、徹底したローカル志向も際立っていました。
なんと新情報として建設中の新蒸留所の様子も少しだけお披露目!
出荷数が増えるらしいので、さらにお店で「季の美」を楽しめる機会が増えるかも…!進化し続ける季の美のこれからの展開にも期待大です。

野沢温泉蒸留所(登壇者:リチャーズ・フィリップさん)
長野県北部・雪深い野沢温泉の地にある蒸留所。
ブナの森でろ過された50年もの雪解け水を使い、春の山菜や果実の香りをボタニカルに活用。
シグネチャーの「Nozawa Gin」は山椒とシトラスの爽やかさが特徴。
シリーズの「Iwai Gin」や紫蘇の香りが特徴的な「Shiso Gin」なども紹介され、自然と文化が調和したものづくりに注目が集まりました。
野沢温泉の豊かな自然を写真や動画で感じることができ、ロゴやボトルデザインを含めた野沢蒸留所の世界観が理解できる時間になりました。

八王子蒸溜所(登壇者:中澤眞太郎さん)
東京・八王子の住宅街に突如現れる巨大な蒸留所。
オーケストラをしていた中澤さんの世界観が随所に感じられる蒸留所の紹介や、こだわりの蒸留方法が紹介されました。
ドイツ製のハイブリッド蒸留器を用い、クラシックジンやエルダーフラワージン、スパイスジンなど多彩に展開するトーキョーハチオージン。
度数調整によって受賞歴が変わる(47度版で金賞)など、戦略的なチャレンジも共有。
蒸留所見学ツアーも実施中とのことなので、お近くの方はぜひ足を運んでみて!

NEVERSINK(登壇者:金子奈津子さん)
NY州のリンゴ100%スピリッツを使用したネバーシンクは、日本とNYのみで販売されるレアブランド。
リンゴはベースに使われ、ボタニカルには含まれていないという特徴も。
禁酒法時代に壊滅的な打撃を受けたリンゴ酒文化を再興したいという想いから生まれたストーリーは、ジンに対する情熱と地域への愛が感じられました。
コンペには出ないという潔い姿勢も印象的。
まだ輸入国が少ない中、金子さんの情熱的なアプローチで日本への輸入が叶ったNEVERSINK。
その経緯も聞くことができ、金子さんの強いNEVERSINK愛を感じることができました!

オリジナルカクテルの提供も!
本イベントでは各蒸留所のジンを使用した特製カクテルの提供も行われ、参加者は「作り手のジンへの想い×バーテンダーのジェーニャさんが表現するジンの特徴を生かしたカクテル」を味覚でも体感することができました。
その中からいくつかカクテルをご紹介します!
ノトマティーニ(NOTO GIN を使用)

バイフィズ(季の梅 を使用)

ビッグアップル75(NEVERSINKを使用)

バーテンダーのジェーニャさんと蒸溜所の皆様

特別ゲスト登場!乾杯の瞬間
イベント中盤には日本クラフトジン界の第一人者・三浦武明さんが来場!
「HAPPY WORLD GIN DAY!」の一言とともに全員での乾杯が行われ会場のテンションは最高潮に!

また、ワールドジンデイ創設メンバーで公式コーディネイターのエマ・ストークス(Gin Monkey)さんとのインスタライブ交流も実現し、国際的な盛り上がりを見せました。

ジンがつなぐ、人・地域・世界
今回のワールドジンデイ2025は”ジンを通じて文化や地域、想いがつながる”ことを体感できる貴重な一日でした。
それぞれのジンに込められたストーリーを味わいながら、参加者一人ひとりが新しいジンとの出会いを楽しむ姿が印象的でした。
次回の開催も楽しみです!
