さまざまな香りや味わいが楽しめる蒸留酒、クラフトジン。種類も豊富でたくさん試してみたいけれど、女性としては太りやすいのかどうかも気になるポイントでしょう。
ダイエットや美容を気にかけつつ、ジンとのいいお付き合いの仕方についても考えてみましょう。飲み方や組み合わせるおつまみを工夫すれば、ますますジンの魅力を知れるはずですよ。
お酒はそもそもダイエットの敵?
お酒=太る、という考え方の人も多いのではないでしょうか。
お酒というのは血行を促進し、食欲を増進してくれるため、ついつい食べすぎてしまうというのも事実です。ですが、お酒そのものがすべて太りやすいものかというと、そうではありません。
お酒に合わせておつまみを食べすぎればもちろん太りやすくなってしまいますし、油物の料理と組み合わせれば、なおさらダイエットとはかけ離れてしまうでしょう。
お酒やおつまみの成分や栄養素について正しく知り、自分で選択する。それが、ダイエットの敵を作らない方法だといえそうです。
クラフトジンはヘルシーなお酒?
クラフトジンはヘルシーなのか……結論からいうと、ジンを含む蒸留酒全般がヘルシーなお酒だといってもいいでしょう。
それはなぜかというと、糖質をほとんど含まないお酒だからです。蒸留酒というのは、原料に含まれる糖質の一部が残っている「醸造酒」を蒸留したお酒。
糖質は摂りすぎると脂肪を溜め込むもとになりますから、そんな糖質が抑えられているという点では、ヘルシーで太りにくいお酒だといえるかもしれません。
クラフトジンの糖質量は?
ジンの糖質量は、100gあたり0.1gとほぼゼロです。たとえばビールなどは100gあたり3.1g、日本酒は100gあたり3.6g、白ワインは100gあたり2.0gとなっています。梅酒は、なんと100gあたり20.7g。
糖質を気にしている人にとって、ジンは強い味方だといえるでしょう。
クラフトジンのカロリーは?
ジンのカロリーは、100mlあたり280kcalです。カロリーだけでいうと多いように思えますが、お酒のカロリーは「エンプティカロリー」といわれ、糖質や脂質のカロリーとは違い、身体に蓄えられにくいものだと考えられています。
熱を生産するのにカロリーの多くが使われることから、お酒のカロリーだけでは太りにくいといえるのです。
また、ジンをカクテルにするときに使われる量は、平均して30ml〜45mlですから、無糖のもので割る場合には、カロリーの心配はそこまでしなくてもよさそうです。
蒸留酒は太りにくい?糖質ゼロのお酒3種
醸造酒に残る糖質を取り除いた蒸留酒。ジンの他に、糖質がほぼゼロなお酒も合わせてご紹介します。気分によって、飲むものを変えるのも楽しみのひとつでしょう。
ウォッカ
ウォッカとは、小麦などの穀類やジャガイモなどの芋類を原料にした蒸留酒です。ロシアが起源とされていて、寒い地域で好んで飲まれます。
100mlあたり約240kcalと、カロリーはジンと同じくやや高め。度数も高いですが、カクテルベースにもよく使われる、親しみのあるお酒です。
ウイスキー
ウイスキーとは、小麦などの穀物を原料にした蒸留酒です。ブランデーとよく混同されますが、原料が違い、香りもスモーキーなものや香ばしいものが多くあります。
100mlあたり約237kcalで、カロリー自体はやはり高め。ウイスキーを炭酸で割ったハイボールは人気があり、食事にも合わせやすいことからさまざまなお店で提供されています。
ブランデー
ブランデーとは、果実を原料にした蒸留酒です。一番ポピュラーなものは、ぶどうを発酵させて蒸留したもの。お酒としてはもちろん、お菓子の風味づけにも好んで使用されています。
100mlあたり約220kcalだといわれています。果実を原料にしているためフルーティーな香りのものが多く、美しい琥珀色をしています。
クラフトジンの太りにくい飲み方は?
ジンは糖質ゼロのため、基本的には太りにくいお酒だということがわかったかと思います。ですが、糖質量は、ジンを何と組み合わせるかによって大きく変わってくるもの。
ここでは、糖質を抑えたジンの飲み方についてご紹介します。
ストレートもしくはロック
ストレートもしくはロックは、何も加えないか氷だけを使用します。ジンそのもののカロリーと糖質量だけなので、もっとも太りにくい飲み方だといえるでしょう。チェイサーは忘れずに用意するようにしてください。
量が少ないので、あまりぐいぐい飲んでしまうと、結果杯が進んでカロリーを摂りすぎてしまいます。チェイサーとともに、できればゆっくりと味わうようにしてください。
ジン・ソーダ
ジンを無糖の炭酸水で割る飲み方です。こちらも、糖質量やカロリーが増えないためおすすめです。
あまりお酒が強くないという人も、ソーダ割りなら飲みやすいでしょう。また、炭酸水の効果でお腹に溜まり、食べすぎを少し軽減できるかもしれません。
ジン・リッキー
ジンを炭酸で割り、フレッシュライムを加えた飲み方です。甘みはなく、キリッとした柑橘感を楽しめるでしょう。
糖質はわずかに増えますが、甘味料を使用しないため大きな影響はなさそうです。気分をすっきりさせてくれる爽やかな香りが魅力ですよ。
組み合わせるならコレ!おつまみ4選
いくらジンが糖質ゼロだといっても、糖質や脂質たっぷりのおつまみを食べてしまっては同じことです。ここでは、できるだけ糖質や脂質を抑えて、ジンの魅力を引き出すおつまみについても一緒に見ていきましょう。
ビーフジャーキー
ビーフジャーキーは、たんぱく質の豊富ないいおつまみです。カロリーは100gあたり約300kcalありますが、市販されているものは1袋でだいたい150kcal前後。糖質も100gあたり約6gで、脂質も約7gほどです。
味が濃いため、少量で満足しやすいのもうれしいポイントです。また、よく噛むことによって満腹中枢を刺激しますから、ますます食べすぎを防止できるでしょう。
何より、肉の旨味がぎゅっと詰まったビーフジャーキーは、クラフトジンのすっきりした香り、植物を感じさせるスパイシーさと相性抜群です。
ミックスドライフルーツ
ミックスドライフルーツは、見た目にもおしゃれなおつまみです。カロリーは100gあたり約300kcal〜400kcalほどありますが、それは果実の糖分や水分をぎゅっと凝縮しているからです。糖質も100gあたり約45gで、脂質も約0.5gほどです。
ドライフルーツを、一度にそこまで大量に食べることは少ないでしょう。腹持ちがよく、噛み応えがあるので少量で満足できるおつまみです。砂糖不使用の、天然の甘みのものを選ぶのがポイントです。
フルーティーな香りのジンと、ドライフルーツは特に好相性ですよ。
ビターチョコレート
ビターチョコレートは、控えめな甘みとまったりしたコクがジンとよく合います。チョコレートなので脂質が高く、カロリーも100gあたり580kcalほど。糖質は50g、脂質40gとなっています。ただし、これも食べすぎた場合の話です。
ビターチョコレートはカカオをたっぷり使っているぶん脂質は高くなりますが、糖質量は砂糖の量が控えめになればなるほど抑えられます。
少量のチョコレートで、ゆっくりジンを味わうのがおすすめですよ。
砂肝
砂肝は、高たんぱく低脂質の健康的なおつまみです。噛み応えもあり、満腹感も高いでしょう。カロリーは100gあたり約90kcalとかなり控えめ。糖質は100gあたり驚きの約0gで、脂質も約2gほどです。
たっぷりの油で炒めたり、砂肝の唐揚げにしたりしては、せっかくの低糖質低脂質も台無しになってしまいます。おすすめなのは、串焼きやゆでてポン酢であえたもの。
弾力のある歯ごたえと砂肝の旨味を味わい、適宜ジンで口の中をさっぱりさせましょう。柑橘感のあるジンは、砂肝と素敵なハーモニーを生み出してくれますよ。
何事も、ほどほどが一番
どんなお酒もおつまみも、飲みすぎ・食べすぎてしまっては美容や健康には害になってしまいます。できるだけ少量で満足できるようなおつまみを選び、ほどほどを心がけるのがいいでしょう。
また、量を加減しながらクラフトジンのおいしさをゆったりと味わうのも、太りにくい飲み方だといえそうです。いいお付き合いの仕方で、ジンの世界をもっと探求していきましょう。