養命酒製造のクラフトジン「香の森」「香の雫」と地域の食材をかけ合わせたイベント
2025年3/23(日)に養命酒製造のクラフトジンと地域の食材をコラボレートした「テロワールカクテルナイト」が開催されました。筆者もお誘いを受けたので参加してきましたのでイベントのリポートです。
このイベントは”地域と都会と海外を繋ぐメディア「マザーベースプロジェクト」さん主催で行われました。マザーベースプロジェクトでは「地域と都会と海外をつなぐメディアをつくる」というコンセプトのもと、地域活性化などにも取り組んでいる集団です。「自分の得意なスキルを活用して、地域の良いモノを発掘して応援したり、みんなが知らない地域の魅力を伝えたい!それがきっかけで少しでも商品が売れたり、喜んでくれたら嬉しい!」という想いでスタートしています。今回は、養命酒のクラフトジン×地域の食材×参加者のみなさんが持ち寄った材料でオリジナルカクテルを作って交流しようというコラボイベントです。
養命酒製造クラフトジンとは

養命酒製造株式会社は「香の森」、「香の雫」という2ラインナップでクラフトジンを展開しています。皆さんご存知「養命酒」のハーブのノウハウを活かして作られるクラフトジンというのが大きな特徴。公式サイトには下記のように書かれています。
養命酒製造のハーブの知見を活かし、日本固有の香木クロモジの風味を立たせるため、100種類を超えるボタニカルから合わせる素材を厳選。クロモジの細枝のみを加えて蒸留した液と、その他のボタニカルをあらかじめ浸漬し蒸留した液をブレンドする独自の製法で造ったクラフトジンです。
養命酒造公式サイト「香の森」より(https://www.yomeishu.co.jp/herb_liqueur/kanomori/)
「香の森」と「香の雫」の違いは?

2種類のクラフトジンを展開しているということで違いは何だろうと気になるところ。その明確な答えは養命酒造のウェブサイトに記載があります。ボタニカルの種類と数、アルコールの度数です。
Q.「香の森」と「香の雫」の中身の違いは何ですか?
A.アルコール度数と使用しているボタニカルの種類や数が違います。
「香の森」はアルコール度数が47%、使用しているボタニカルの数はクロモジの他18種類です。
「香の雫」はアルコール度数が40%、使用しているボタニカルの数はクロモジの他10種類です。
どちらも森の香りと味わいを楽しんでいただける商品ですが、「香の森」はどっしりとした深い森林の香り、「香の雫」は軽やかな新緑の森の香りを楽しむことが出来ます。
「香の森」と「香の雫」の特徴と楽しみ方を養命酒製造の方に聞いてみた

「香の森」と「香の雫」の違いや特徴について、今回イベントに参加いただいている養命酒製造の山本さんにお話を聞いてみました。
山本さん:「香の雫の特徴としては、抜けがいい、香りがふっと抜けていくのがよく感じられるような風味の作り方をしています。アルコール度数は40度です。一方、香の森のアルコール度数は47度です。香の森はハーブの香りの成分が香の雫よりも多く入っています。
香の森はウイスキーみたいに余韻が残る、丸く残る、みたいな感じの風味の作り方をしています。ロックでチビチビとちょっと温めながら、香りが膨らむようなイメージで意識して飲んでいただくと、香の雫との違いがわかるかなと思います。」
ちなみに「香の森」と「香の雫」のおすすめの飲み方ですが、「香の森」は、ロック、「香の雫」は炭酸割りがオススメなのだそうです。
また、養命酒製造さんがジン作りに取り組むことになったきっかけもお聞きしました。
山本さん:「香の雫と香の森が主役にしているハーブはクロモジという植物なのですが、クロモジって薬用養命酒で一番たくさん使っている”ウショウ”という生薬の原料となる植物です。
クロモジをもっと嗜好品のお酒に活かせないかと考え、ただ浸け込み方式だとどうしてもクロモジの爽やかで森っぽい、ウッディみたいなところの良さが活かしきれなかったので、いろいろと模索して蒸留をすることになりました。
その頃、海外でクラフトジンのブームがおとずれて小規模な蒸留所が増えてきた時で蒸留だったら、クロモジの風味をしっかり出せて味わいとして楽しんでいただけるお酒が作れるんじゃないかなと。ジンはジュニパーベリー以外のハーブの自由度がすごい高いお酒なので、ジンだったら、クロモジを主役にして、しっかりとクロモジを活かして風味を作れるのではないかとなりました。」
今でこそ日本でクラフトジンのブームがありますが、そのブームが訪れるずっと前から養命酒製造さんは取り組んでいたようです。先見の目がありますね。
メインイベントはチーム対抗オリジナルカクテルの作成

養命酒製造のプロダクトの根強いファンやエバンジェリスト、クラフトジンコミュニティの主催者、クリエイター、マーケターなど、多様なバックボーンを持ったメンバーが集った今回のイベント。メインイベントはオリジナルカクテルの作成ということで、1チーム4-5名程度で構成されたチームでオリジナルカクテルを作っていきます。
使用できる材料は地域の恵み
今回、イベントで提供されたお食事やオリジナルカクテルで使用できる材料は地域の食材。
- 宮城県仙台の農家さんのイチゴ
- 京都のお抹茶
- 北海道ぬかびらのトマトを使用したトマトジュース
がマザーベースプロジェクトさんとつながりのある農家さんや関係者の方から提供されました。
テーブルごとにオリジナルカクテルのテーマ有り

チーム対抗、オリジナルカクテルイベントにはテーブルごとにテーマがありました。ちなみに私のいたチームのテーマは「クラフトジンを使って春を感じるカクテル」でした。
各チームの課題テーマは、香の雫を使って
- トマトジュース(ニシパの恋人)を使ったカクテル
- 抹茶(北川半兵衛)を使ったカクテル
- 春を感じさせるカクテル
- ホットカクテル
- SNS映えカクテル
というもの。この記事を読んでいるジン好きの皆様だったらどんなカクテルにしますか?





このような形で各チームオリジナルカクテルを作り、お互いで自分のチーム以外に点数をつけていきます。結果は「春を感じさせるカクテル」の優勝でした。
幸運なことに私のいたテーブルが優勝したのですが、他のチームのアイデアの「そうきたかー」という感覚が面白く、アレンジも十人十色で脳がわくわくするイベントとなりました。
ちなみに「春を感じさせるカクテル」は香の雫、ゆずシロップ、すりおろしイチゴ、ドライパイナップル、チャービルなどをシェイカーでシェイクして作ってみました。プロでもない私が持ち込み道具としてシェイカーを持っていき人前で使うのは本職のバーテンダーさんに申しわけないような気がしていたのですが、知り合いのバーテンダーさんやお酒関係の知り合いに相談したところ「楽しみ方の一つとして紹介するなら、むしろやったほうが良いと思う」と言っていただき使ってみることにしました。それにしてもかっこよくシェイカーを振るのは難しいです。

ちなみに写真右はマザーベースプロジェクト生みの親、小早川裕子さん(東洋大学准教授)
大学ではグローバル人材育成に努め、海外のコミュニティや異文化を研究しながら生きてこられたという小早川さんです。
マザーベースプロジェクトはさまざまな共創の場を提供しているプロジェクトとのこと。
今回のようにお酒×地域の食材だけでなく、ボランティアや、幅広く共創に取り組んでいるようです。
活動状況は下記のnoteから読むことができます。
お食事もクラフトジンに合わせたスペシャルご飯

このイベントで提供されたご飯も特別でクラフトジンに合わせたお料理。
クロモジで炊いたお米にカレーや麻婆豆腐をかけていただいたのですが、これがよく合うんですよ。ちょっと家でも試したいレベル。(クロモジは香の雫にも使われているボタニカルです)


使用されたお米はマザーベースプロジェクトさんとつながりのある新潟県のTOUGE733というお米です。TOUGE733の紹介はマザーベースプロジェクトさんのnoteから是非どうぞ。
https://note.com/motherbase/n/n4da52f4edcab
さいごに

最初は緊張していた参加者の皆様でしたが、オリジナルカクテルとスペシャル料理で盛り上がったのとお酒で緊張がほぐれたのもあってイベントの最後には皆さん笑顔。
お酒が人と人をつなぐ潤滑油になっているのを感じられるイベントになりました。
地域の食材×クラフトジンで楽しめた濃い時間となりました。みなさまありがとうございました。
関連リンク
- マザーベースプロジェクト公式note https://note.com/motherbase
- マザーベースプロジェクト Instagram https://www.instagram.com/motherbasepj/
- 養命酒製造株式会社 https://www.yomeishu.co.jp/
- 養命酒製造 ハーブのお酒 Instagram https://www.instagram.com/herb.osake/